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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

国勢調査2020

 忘れたころにやってくるのが国勢調査です。前回からオンライン回答できるようになったのは、スマホやパソコンを使い慣れている住民にとっては便利であり、うっとうしい調査員とのやりとりがないぶん昔よりずいぶん楽になったと思います。

 それでも回答に戸惑うことが多かったのも事実です。私の場合、住居がマンションと一戸建ての2軒あり、ふだんは住民票のある一戸建てで寝起きしています。しかし、こちらに調査用紙がいっこうに届かないまま提出日が迫ってきて、私は苦肉の策としてマンションに配布された用紙に一戸建ての内容を書き込んでスマホで送信しました。

 でも翌日になって「待てよ、マンションで配られた用紙を勝手に流用したのはまずかったのでは?調査書には個別IDも設定されているし」という疑念がわき、区役所に電話相談。話がややこしいのですが、いつまでたっても一戸建ての方には調査用紙が配布されないし、区役所からも地区の調査員と連絡が取れないとのことで、実状とは違うもののマンションに居住している内容に回答を修正しました。

 あらためて「調査票の記入のしかた」の説明書を開き、「2か所に住居をもっている人」のところをみると「ふだん寝泊まりする日数の多い住居」が調査場所になるそうです。しかしながら説明欄には不用になった調査票の処理方法が明示されていません。

 今度は「国勢調査コールセンター」に電話してみました。答えは単純明快、「不用な調査票は廃棄してください」。びっくりです。「国の最も重要な統計」という割には配布もれがあったり、区役所、調査員、住民相互の意志疎通もスムーズにいきません。何度訪ねても留守の家庭に調査員も疲労困憊でしょう。また都会では集合住宅の郵便受けに入れられた調査書がそのままロビーのごみ箱に放り捨てられている光景も。

 2020年、日本も遅まきながら官民あげてデジタル化に舵がきられました。100年前の1920年に始まった国勢調査もそろそろビッグデータを活用した正確迅速、人手に過度に頼らない方法でやってもらいたいものです。それにしても日本語の「世帯」って何でしょう?健康保険、税務署、住民票、国勢調査とそれぞれに定義が違うように思います。

本誌:2020年10月12日号 15ページ

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