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連載記事岡山消費者動向分析

レジ袋の有料化について

 2004年に環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが広めた日本語が「MOTTAINAI」である。この言葉はReduce(ごみ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている。私たちの前の世代が日本で長く大切にしていた生き方を表す言葉である。

 「MOTTAINAI」は今日のSDGsにもつながる。今回のテーマのレジ袋はSDGsの17項目の目標の、⑬気候変動に具体的な対策を、⑭海の豊かさを守ろう、⑮陸の豊かさも守ろう、の3つの目標に関係する。使い捨てプラスチックは最終的に海に流れ込み海洋汚染や海洋生物の生存への障害になっている。できるだけマイバッグを使用し、使い捨てプラスチックを減少させる必要がある。今回はレジ袋有料化についての岡山と全国の意識調査である。

 買物時のレジ袋の利用について、岡山では86.8%、全国81.4%と岡山の生活者のほうが5.4㌽高く利用している。「ほぼレジ袋」を利用しているのは、岡山41.5%、全国39.2%。「ほぼマイバッグ」を利用しているのは岡山18.7%、全国21.6%。現状では全国の方が岡山に比べて若干、環境意識が高いと判断される。

 レジ袋の有料化についての認知度は、岡山は91.8%で、全国の88.3%を上回る。岡山の生活者は値上げとか、費用の増加に対しては敏感であることが垣間見える。一方、レジ袋の有料化の時期について岡山の生活者に聞いたところ、半数以上の56.4%が「2020年4月」が一番多いという結果になった。実際のレジ袋の有料化は2020年7月からである。既に有料化になった店舗も見受けられ、少し早く有料化の時期を捉えているように感じられる。レジ袋の有料化後、レジ袋の利用頻度は岡山では60%減ると答えている。全国38.9%と比べて20ポイント以上高くなっている。レジ袋有料化後のレジ袋の利用は大きく減ると予測される。

 レジ袋の有料化についての賛否も、賛成は岡山46.1%、全国39.3%で、賛成の人が多い。反対は岡山13.6%、全国21.1%である。レジ袋に支払っても良い金額は、平均値では全国のほうが2.3円高いが、岡山、全国とも5円程度になりそうである。

 岡山の生活者は必ずしもSDGsの考え方を意識しているわけではないが、レジ袋が有料化されると多くは「マイバッグ」に移行し、毎日の出費の中で節約できるものはできるだけ節約しようとする意識が強いと思われる。

 総じて、岡山の生活者はとても堅実な生活態度であることが読み取れる。同時にこれは「マイバッグ」のチャンスでもある。ぜひ岡山の地域に相応しい「マイバッグ」を開発し広めてほしい。

本誌:2020年4月20日号 9ページ

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