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連載記事岡山消費者動向分析

新型コロナウイルス

 筆者は学生時代に喫煙の経験があるが、米国留学を機に禁煙に転じた。JT(日本たばこ産業株式会社)のホームページによれば、たばこは1492年のコロンブスのアメリカ大陸発見により欧州に持ち帰られた。ヨーロッパから見て極東にある日本には1543年のポルトガル人の種子島漂着でたばこがもたらされた、あるいは、元亀・天正・文禄の頃(1570~1596年)に宣教師によりもたらされた、とする説もある。いずれにしても1492年から約100年もかかって日本に届いた。

 グローバル化の今日そんな悠長なことは言っていられない。2019年11月に中国の武漢で発症した新型コロナウイルス感染症は中国で約8万人が感染し、2700人を超える方が亡くなった。このウイルスは中国だけにとどまらず日本や韓国など世界の70を超える国(地域)に広がり、感染者数は全世界で9万人を超え、死者数は3000人と報告されている(2020年3月2日現在)。

 簡易な検査方法が確立されていないことと治療法も確立されていないことから不安が広がっている。今回はこの新型肺炎コロナウイルスについての岡山と全国の意識調査である。

 最近の2週間で困ったことを聞いたところ「マスクが手に入らない」岡山49%、全国43%で、次いで「新型肺炎が流行っている」岡山48%、全国40%であった。約半数の人がマスク不足について心配している。新型コロナウイルスについて「最旬情報・詳しい情報を自ら調べている」は岡山40%、全国36%である。

 新型コロナウイルスに対して、「不安を感じている(とても不安を感じる+不安を感じる+やや不安を感じる)」のは岡山83%、全国84%。検査不足と治療方法が確立していないことで、岡山も全国も多くの人が不安に思い情報収集に力を注いでいることが見て取れる。

 新型コロナウイルスについて知りたい情報は「症状が出たときにどこに行けばいいのか」が最も多く、岡山54%、全国55%。次いで岡山で多いのは「流行が落ち着きそうな時期」が49%で、「予防のしかた」が33%と続く。「予防のしかた」については、全国は51%で、岡山と比べて19㌽も高い。岡山は岡山大学病院など優秀な医療施設があることも影響してか、全国ほどの緊迫感は感じていないようである。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、イベントが中止や延期になることは54%が「適切な対応」だと感じている。

 新型コロナウイルスについて、予防策として行っていることは、「手洗い・うがいを行っている」は76.6%である。「マスクの着用」は58.3%、「人ごみの多いところは避けている」53.4%と続いている。「不要不急の外出を控える」、「イベントや催事への参加を控えている」のも4人に1人の割合で見られる。

 新型コロナウイルスの景気への影響については、「悪くなる(やや悪くなる+悪くなる)」と感じているのは、「世界の景気」に対して84.4%、「日本国内の景気」に対して88.9%、「岡山県内の景気」に対して75.3%である。多くの人が景気に対して不安を感じている。政府の積極的かつ迅速な対応が望まれる。

 小・中・高校についても3月から休校にすることが政府より求められた。大学についても卒業式などの行事は中止する大学がほとんどである。幼い子供を持っている若い夫婦やシングルペアレントなどは対応に苦慮していると報道されている。一部大企業の中には一斉に3月半ばまで出社禁止にした会社もある。

 日本はこれから加速度的に高齢化していく。現在の生活水準を維持するためには生産性を如何に高めるかが最大のカギとなる。新型コロナウイルス危機に対応するためにテレワークやビデコンなどインターネットを活用している会社も多い。新型コロナウイルスは恐らく暖かくなる4月以降終息していくであろう。危機が去ったからと言って元のように満員電車で通勤するというような形に戻さないで、時差出勤とかテレワークなど新しい働き方を是非取り入れ生産性を高めるように工夫をして欲しい。 

 調査概要

 岡山=2020年2月21日~2月27日、岡山情報文化研究所によるインターネットパネル調査ビンサイト、有効回答数539

 全国=2020年2月5日、LINE㈱によるLINEユーザー対象のスマホWeb調査、有効回答数5233

本誌:2020年3月16日号 13ページ

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