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地理的表示の保護制度

 Q 農林水産物等における地理的表示の保護制度があるそうですが、どのようなものでしょうか。

 A  地理的表示(「Geographical Indication」の頭文字で「GI」とされることもあります。)は、農林水産物や食品等の名称で、その名称から当該産品の産地を特定でき、産品の品質や社会的評価等の確立した特性が当該産地と結び付いているということを特定できる名称の表示をいいます。

 この対象となる産品は、食用の農林水産物、飲食料品、そして個別に政令で指定された非食用農林水産物等(例えば、観賞用植物、観賞用魚、漆、木材、畳表等)です。

 生産業者を構成員とする生産者団体が農林水産大臣(以下「大臣」)に産品をその名称、特性(品質や社会的評価)、生産地、生産の方法等と共に登録申請します(図の①)。これを受け、大臣が審査を行い、産品を名称、特性、生産地、生産の方法等とともに登録します(図の②)。この審査は、産品に関する基準(特定の場所や地域等を生産地とすること。品質や社会的評価その他の特性が生産地域との結び付きを有すること。特性が確立したものであること(概ね25年以上の生産実績))、普通名称でない等の名称に関する基準、そして自由加入が規約等に定められている等の生産者団体等の基準等について行われます。この登録後、GIの不正使用を、生産者団体ではなく行政が取り締まります(図の④)。登録された生産者団体は、生産行程管理業務規程(産品の特性を確保・維持するため生産者団体が行う手順を定めたもの)に基づき、その構成員である生産業者が品質基準に適合した生産を行うよう必要な指導や検査等を実施する必要があり、大臣は生産者団体による生産行程管理業務が適切に行われているかを定期的にチェックします(図の③)。

 以上により、基準を満たす産品のみにGIが使用され、ブランド価値を向上及び維持することができるものです。

*「地理的表示法について」(農林水産省) (https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/outline/attach/pdf/index-191.pdf)を加工して作成

本誌:2020年1月20日号 22ページ

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