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連載記事岡山消費者動向分析

eスポーツ

 1996年に発売された「たまごっち」を覚えていらっしゃる方も多いと思う。世界的大ブームを起こした。当時在籍していたユニリーバの欧州からの出張者が欧州では品切れで購入できないので、日本に出張した時に購入を依頼され、何とか買ってあげたら喜んで持ち帰った。イギリスでは子供たちが餌やりのために「たまごっち」を学校に持ってきて授業ができないという社会問題にまで発展した。「たまごっち」はネットでつながっていなくてあくまで単独のゲーム機であった。今の時代に「たまごっち」があるとどんな展開になるか想像もつかない。

 このような歴史を持つ日本なので、ゲームをネットでつなぎ世界中でゲームの戦いを繰り広げるのは願ってもないことなのかもしれない。一般社団法人日本eスポーツ連合によれば、
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。
と定義されている。将来はオリンピックの正式種目になるかも知れないとも噂されている。今回はこの「eスポーツ」についての意識調査である。

 「eスポーツ」の認知度について、約2割が「見聞きしたことはない」で、岡山・全国とも同じである。「見聞きしたことがあり、内容についても知っている」は岡山は37.3%、全国33.5%と3.8ポイント差がある。「eスポーツの大会に参加したことがある」は岡山1.4%に対して全国は5.2%である。わずかな差だが、認知や理解は全国よりも高く、実際の参加は全国よりは少ないというのが現状のようである。

 岡山駅前商店街でのeスポーツイベントの開催、岡山県共生高校(新見市)eスポーツ部の全国レベルの活躍などの影響があるのかもしれない。

 「eスポーツ」に対してのイメージは「先進的な」岡山36.3%、全国28.4%、「流行っている」岡山29.3%、全国16.8%、「未来的な」岡山27.3%、全国15.7%などが上げられる。「イメージを持っていない」は岡山18.1%に対して全国は36.3%である。いずれも全国に比べて岡山の生活者のほうが「eスポーツ」に対して具体的なイメージを持っているようである。

 また、現段階で「eスポーツ」への参加動機は景品や商品などが考えられるが、岡山も全国もまだ参加意欲は低い。「eスポーツ」の観戦経験は7割~8割が未経験であるが、岡山では「テレビの放送で見たことがある」21.7%、全国は10.5%で10ポイント以上差がついている。一方「ネットの動画配信でみたことがある」は岡山5.2%、全国10.5%と、全国のほうが2倍多い結果となった。

 「eスポーツ」をスポーツと思うかどうかについて、「とてもそう思う」岡山1.8%に対して全国5.5%であり、岡山のほうがスポーツとしての認識は低い。

 「eスポーツ」がオリンピック競技として検討されていることについては、岡山、全国ともに約3割が賛成している。「とても賛成」だけ見ると、岡山3.2%に対して全国6.3%と、全国のほうが岡山に比べて賛成度は高い。

 「eスポーツ」の今後の普及について「浸透・普及していくと思う」岡山58.6%、全国48%と、岡山のほうが今後の普及についての期待感は高い結果となった。
 岡山には優れたゲームの開発メーカーがある。新たな産業として育成する上でもオリンピックの競技種目となり岡山の選手が活躍することを期待したい。

本誌:2019年11月18日号 11ページ

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