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連載記事岡山消費者動向分析

平成から新時代に

 昭和天皇が1989年1月7日に崩御された。筆者は丁度イギリス駐在時代で、スペインに出張していた。現地のテレビでも大きく報道されたことを昨日のことのように覚えている。翌1月8日に「昭和」に代わり「平成」の時代がスタートした。戦後の昭和生まれの一人として何か大きな時代の変化が起きるのではないかと予感された。日経平均株価は1989年(平成元年)12月29日の大納会には、史上最高値3万8957円44銭を付けた。しかし、その後バブルは崩壊し、1992年には2万円を割り込む状況となった。「失われた10年」のスタートであり、30年になる今日でも成長の実感はない。

 筆者は日本がバブルの頃、既にバブルが弾け没落の一途を辿っていたイギリスに長く駐在していたため、日本のバブルの実態は知らない。日本からのお客様をお連れしてリバティーで買い物をした時に、ネクタイのラックの端から端まで買ったお客様がいて、これがバブルかと思ったことは鮮明に記憶している。さて、今回は改元についての意識調査である。

 調査時期が全国と岡山でずれているので、正確ではないかもしれないが、元号の変更の認知度は、若干岡山が高く、岡山で97.4%、全国は92.0%であった。「新しい元号(年号)の名称が気になる」かについては、岡山では64.2ポイントで、全国では45.3%と岡山の方が18.9ポイント新名称についての関心が高いことが窺える。

 元号に対しては全国も岡山も「日本らしい」、「親しみが持てる」、「愛着がある」、「日本の誇りだと思う」などが高く、多くの日本人は元号を大事にしていることが見て取れる。

 他方、「便利である」は岡山16.6ポイント、全国18.1ポイントに対し、「不便である」は岡山31.4ポイント、全国24.5ポイントとなった。元号を日本らしさ、誇りと感じている一方で、その不便さを感じている方も2~3割いる。

 新元号について「書きやすいものがいい」を選んだ人は岡山・全国とも最多で、特に岡山は52.0%で、全国より27ポイント差が開いた。「頭文字が『明治』『大正』『昭和』『平成』と重複しないものがいい」、「シンプルなものがいい」、「発音しやすいものがいい」が岡山・全国ともに2位から4位を占めている。

 「元号(年号)と西暦を、同じくらい使用する」は全体の3分の1強を占めている。岡山では「元号(年号)を使用することが多い」が全国より10.8ポイント多い。併用まで含めると、仕事では元号使用の方がより高いといえる(岡山71.5%、全国57.3%)。

 一方で「西暦を使用することが多い」、「西暦のみを使用する」は岡山28.4ポイント、全国42.9ポイントで、西暦使用については岡山よりも全国のほうが多く見られる。

 岡山は伝統を大切にする人が多いのであろう。年配者にとって西暦は確かに分かり易いが、しかし、伝統的元号による時代を大切にしたいとの思いも強い。新時代は平和で繁栄する時代になってほしいものである。

本誌:2019年3月18日号 9ページ

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