WEB VISION OKAYAMA

連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

酷暑なのに冷や汗をかきました

 いきつけの喫茶店のマドモアゼルが8月末に両親と甥っ子を連れてカナダの知人宅を訪問する計画をたて、私もいろいろ相談に乗っています。カナダに飛行機で行く場合は、事前に電子渡航認証(eTA)を申請しておく必要があります。

 ところがカナダ移民、難民、市民権省の公式サイトでは英語かフランス語で記入するようになっていて、それ以外の日本語サイトなどは民間業者の代行で正規料金7ドルの10倍もの手数料を巧妙に取られ、なおかつパスポートやクレジットカード情報も知られてしまうので、ぜひともカナダ移民省のホームページを開いて英語で回答すべきです。

 昨日夕方、閉店間際に私のスマホを使って、マドモアゼルと確認しながらパスポート情報や質問に答え、クレジットカードで7ドルの支払いも完了。すぐに「approved 」が来ると思いきや、「処理中、72時間以内に結果を知らせる」がきたのです!背筋が凍りました。ビザ申請でいったんつまずくと何をしてもネガティブ情報が上塗りされて下手をすると永久に渡航できなくなります。

 家に帰って、悶々としながら、質問項目を思い返して、大変なミスをしてしまったことに気づきました。滞在中の所持金は?の項目があったのに気づかず飛ばしていたのです。デフォルトはゼロドルで、そのように答えたことになり、そこが引っかかったに相違ありません。カナダに限らず独身女性が所持金なしで訪問することはまったく歓迎されません。

 私は安請け合いしてヘマをしたことが申し訳なく、血圧は220まで跳ね上がり、食欲は消え失せてしまいました。もし彼女が渡航不能なら旅慣れない他の3人だけで旅はできません。東京のカナダ大使館の査証係はマニラに引っ越してしまいいっさい相談に応じてはくれず、もはや72時間以内に移民省からの審査結果が吉と出ることを祈るほかありません。

 そしてさきほど朝イチでマドモアゼルの喫茶店に行き、彼女に受信メールボックスを見るように言いました。結果は私の暗い予想に反してapproved(認証済み)でした!今後5年間いつでもカナダに行けます。振り返ってみると、軽々できると思うことでも責任の取りようがない事態を招くこともあるものですね。彼女はお礼に食事でも飲み物でも好きなものをどうぞと言ってくれるのですがいまだ食欲はゼロです。

本誌:2018年8月20日号 15ページ

PAGETOP