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巻頭特集Ⅱ[岡山YEG25周年] 記念座談会

岡山YEGの存在意義~次代へ岡山のまちづくり、ひとづくり~

  • (左から)岡山商工会議所副会頭 場・J昌宏氏(㈱サンヨープレジャー社長)、2017年度日本YEG会長 吉田大助氏(㈱ビザビ社長)、2017年度岡山YEG会長 佐藤一平氏(㈱双葉店飾社社長)、岡山商工会議所副会頭 梶谷俊介氏(岡山トヨタ自動車㈱社長)

 1993年4月の創立から25周年を迎えた岡山商工会議所青年部(岡山YEG)。今年度は、岡山から初となる日本商工会議所青年部(日本YEG)の会長に吉田大助氏を輩出するなど節目の1年となった。今回は、佐藤一平岡山YEG会長、吉田会長に加え、岡山YEGのOBで岡山商工会議所副会頭の梶谷俊介氏、場・J昌宏氏を交えて岡山YEGの魅力や存在意義、今後の活動などについて大いに語ってもらった。(聞き手:営業部次長・赤木英紀)


◆どのような想いで創立25周年を迎えたか。

佐藤 設立時から多くの先輩方が築き上げてきた結果今があります。今年度は県外に出ていくことが多かったのですが、日本YEGや各地のYEG会員と会ったときに「岡山YEG」と言うと高く評価されることがあり、25年間の歴史の重みとありがたみを感じました。皆さんの支援や協力をいただき、2月24日の記念式典が無事に終わり一安心しています。

梶谷 私は「全国会長研修会」が岡山で開催された2004年度に日本YEGの副会長を務めたのですが、会長研修会の誘致に向けて動きだしたころから、会を挙げて積極的に全国に行くようになったと思います。全国に向けた活動が評価されているのはうれしいですね。

場・J 創立メンバーとして20代で入会したのですが、当時は他の経済団体と間違われたり、「YEGって何?」と言われることも多く、300人を超えるしっかりとした組織に成長し感慨深く思います。


◆YEGの魅力とは。

吉田 今年1年間、日本YEG会長として全国を駆け回りましたが、各YEGが活発に活動しているし、地域全体で盛り上げようという動きになっています。人口減少が著しい町ほど危機感が強く、活発に先進的な活動をしています。親会である商工会議所は、地域の行政と同じくらいの存在感があるためしがらみも多いですが、YEGは多少許される部分があり、親会から「元気にやれよ」と自由闊達に動ける環境を用意してもらえているため、積極的に行動できるのが強みです。

 また、YEGは商売人の集まりで、メンバーの力を終結するとすぐに商品開発や新サービスが生み出せるのも魅力です。16年に岡山で日本YEGの全国大会を開いた際にも、設営から司会までそれぞれの分野のプロがそろっているので高レベルな式典が開催でき頼もしかったです。


◆積極的な行動力や自由な発想により、結実したものにはどのようなものがありますか。

場・J 岡山YEGが岡山市に提言し、12年に岡山市が制定した「岡山市民の日」は大きな出来事です。それ以降、岡山行政とYEGが密接に連動するようになったと思います。

吉田 全国大会開催で得た観光やコンベンションに関するさまざまなデータを基に問題点などをまとめ、親会と共同で岡山市に観光の部署が必要ではないかと提言し、昨年、岡山市の経済局が経済観光局に変更されました。

場・J 岡山商工会議所のまちづくり委員会委員長として一緒に提言したのですが、岡山市にすぐに取り入れられたのは全国大会データの裏付けが大きく、YEGの成果と言えますね。

梶谷 06年度に行った四国アイランドリーグの公式戦誘致や翌年の「茨城ゴールデンゴールズ」とチームOKAYAMAの交流戦・少年野球教室の開催がベースとなり、別組織を立ち上げ、スポーツによるまちづくりを推進しています。このケースのように、YEGが常に新しいことにチャレンジし、続けていくべきものは外部化して継続するというのがよい形ではないでしょうか。


 ◆「岡山市民の日」は市民になかなか浸透していないように感じます。

佐藤 市制施行の6月1日を岡山市民が岡山のことを考える日にしようと制定されました。当初はYEGメンバーが出店するマルシェなどを行っていましたが、単なるイベントで終わってしまっていたことから、16年に岡山市長を招いたシンポジウムを開き議論し、啓もう活動を強化しました。毎月の京橋朝市でのPR活動に加え、6月1日には、岡山駅前でチラシを配り周知しているほか、テレビやラジオなどへの出演を通じ情報発信に努めています。
 また、「愛ラブおかやま川柳」を企画し、一般、高校生、中学生の部で広く募集しています。今年は3回目だったのですが、大賞を受賞した女子高生が授賞式で「岡山の良いところを考えるきっかけになった」と言ってくれたのがうれしかったですね。

場・J 制定時は、岡山市民が岡山の歴史や文化、街づくりについて議論する日が必要だという思いで取り組みました。当時の事業で、子どもたちにも岡山について話し合ってもらおうと、岡山の歴史などをまとめた絵本を作り、小学校や幼稚園などに配布しました。市民全員が岡山のことを考える日として定着してほしいと思います。

梶谷 提言からおよそ1年で制定されたのが早すぎた感もありました。時間をかけて岡山を好きなってもらう取り組みを徐々に広げ機運を高めてから制定となればもう少し浸透したのではと思います。YEGだけでやるには限界があり、岡山市の教育機関と連携して、小、中学校の授業で岡山市について考える日にするなど、他団体と共同事業として取り組む必要もあります。

佐藤 そのためにも、岡山YEGをはじめ、親会や岡山県中小企業団体青年中央会など19団体で組織する「6月1日岡山市民の日推進協議会」が活性化するよう再構築しないといけません。

吉田 岡山市民の日に小学校や幼稚園などでぜひ「うらじゃ」を踊ってほしいですね。運動会などでソーラン節を踊る学校も多く、うらじゃを踊っていないのがさみしいですね。


◆全国に出て外から見た岡山と岡山YEGの印象は

吉田 岡山は、ファジアーノ岡山や岡山シーガルズなど地域スポーツチームの観客動員数も多く、みんな声に出して言わないだけで実は郷土愛が強く潜在能力が高いと改めて感じました。能力のある街だからこそ、やることをきちんと決めて一丸となって行動すればまだまだ成長するのではないでしょうか。
 岡山YEGは、日本でも有数のYEGに成長したと思います。200人を超えている単会は全国にも10組織くらいしかなく、事業内容だけでなく、例会、対外的なイベントへの参加率も高い。委員会数も多く、会長はすべてに目を配らないといけないので大変ですがそれぞれの委員会が活性化しているのもすごいと思います。全国的に岡山YEGが評価されていることを肌で感じました。

梶谷 親会とYEGの関係が密なのも特徴ではないでしょうか。親会の委員会にYEGメンバーがオブザーバー参加することが増えてきました。時にはYEGに親会の事業を提言してもらうのもいいかもしれませんね。

佐藤 オブザーブ参加して得た情報は理事会などで共有し、活動に生かすようにしています。YEGで活躍し、YEGのことを理解してくれている両副会頭の存在は本当に心強いです。


◆岡山YEGに期待すること。

梶谷 YEGが自ら街を変える主役になってもらいたいと思います。青年経済人は先輩をサポートするのではなく、どんな街にするのかを考え、どんどん動き、それを助けるのが我々の役割だと考えています。積極的に街づくりを引っ張ってもらい、それをサポートしていきたいですね。

場・J 300人を超える若手経営者が集まる会は岡山にとって宝と言えます。この力を終結して岡山の未来像をしっかりと議論してみたいと思います。また、親会との連携や勉強会などを通じて経営者や勉強会などを通じて経営者や各企業が成長するための学びの場になってもらいたいですね。

吉田 親会は想像を超えるほどの情報量を持っていて、連携することで、岡山の街の情報や動向を知りYEG内で議論してフィードバックする機会があればより厚みのある活動ができると思います。

佐藤 来年度は、5年間の新長期ビジョンの1年目に当たり、塚本晃久会長のもと「The Hybrid YEG “ONE”想いを結び共に未来へ」をスローガンに活動します。親会だけでなく、行政や、他団体などと融合(ハイブリッド)し、それぞれを認め合い、知り、体感することで時代の変化に対応できる強い組織を目指す方針です。

本誌:2018年3.19号 7ページ

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