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連載記事イマドキ大学生が社長に聞きたいコト!

ドローンデパートメント 印象に残った合理的考え

  • 白石和也社長(左から2人目)を囲んで

 大学生が地元企業の社長にインタビューする「イマドキ大学生が社長に聞きたいコト!」の第4回は、岡山大学ベンチャー研究会の3人が、ドローンを使った空撮や測量、点検業務請負を手掛けるドローンデパートメント㈱(岡山市)の白石和也社長を取材しました。注目度抜群の業界に飛び込み、ドローンの楽しさと可能性を追い求める白石社長の話は、世代の近い学生たちにとって大いに刺激となったようです。

 愛媛生まれで大学進学と同時に岡山県へ移り住んだ白石社長は、大学入学前から自分で会社を設立したいと考えていた。幼少期に、祖父が土木建設会社に加え海の家、ゴルフの打ちっ放しなども同時に経営し、子どもの頃から経営に慣れ親しんでいたという。また、祖父の友人の経営者がよく自宅に遊びに来ており、様々な経営者と触れ合う中で、自分の会社を経営する楽しさを学んでいった。また、自分で会社を起せば自由度が高いことも起業を目指すきっかけになったそうだ。

 今まで貴金属・宝石取扱業、遺品整理ビジネスなど多岐にわたる事業を展開してきた白石社長の現在の主戦場はドローンビジネスである。ではなぜこの業界に飛び込んだのだろうか。そこには白石社長の大学時代から持ち続けている評価軸が関わっている。

 白石社長は大学時代から投資活動をしており、上場企業からスタートアップ企業まで幅広く投資してきた。その中で「伸びる業界で事業をしているか」を基準に投資をしてきたそうだ。伸びる業界とは、簡単に言うと技術やビジネスの観点からはハードルは高いが注目が集まっている業界を指す。このような業界は他者より少し飛び抜けているだけでその業界のリーディングカンパニーになることができ、業績を大幅に伸ばすことができるからだという。

 ドローン業界に参入したのもこの評価軸による。ドローンはバッテリーの持続時間や出力不足など、ビジネスとして成功させるためにはまだまだ課題が多い。しかし様々な企業が新技術を開発しており進歩も目覚ましく、今後も注目の的になることが予測できる。このような市場の様子を見て参入を決めたという。

 自分が楽しそう、やってみたいと思える業界に飛び込むのが一番だと白石社長は語る。最後までとことんやりきらなければ事業を軌道に乗せることもできない。さらに言えば、いい仕事をするためにも細かいところまで追求しなければならず「当に好きなことでなければそのような努力も続かない」と主張する。

 現在の目標はドローン業界で上場を果たし、会社の価値を上げることだという。ベンチャーキャピタル等からの投資を受けている現在はただ投資してくれた方の思いに応えるために、会社を成長させるのが第一目標。また、投資は人柄に対しての評価の表れであるという。業界の可能性や数字だけでは計りえない企業の本当の価値は最終的には経営者の人柄に帰結するという想いのもとに、ドローンの楽しさと可能性を追い求める日が続く。

 最後に、学生へのメッセージを聞いた。学生時代は投資やサークル活動など学業以外にも力を入れていた白石社長であるが、現在の学生たちも、様々なことに挑戦し学校以外でたくさん経験してほしいと語っていた。学生時代は様々な失敗が許され、その失敗が将来の糧につながる。30歳を過ぎると小さな失敗で信頼を下げてしまうので、失敗できるのは今のうちとエールを送ってくれた。

 また、サークルを通して知り合った友人とは今でも交流があるという白石社長。幅広い友人や知り合いができたのは現在の自分に生きているそうで、「真剣に何かに取り組み、応援してくれる友人・知人をたくさん見つけてほしい」と語っていた。

 学生のコメント「いろいろな会社を立ち上げた経験のある白石社長は、まだ確立されていないドローンの市場を自ら作ろうとしており、目標を達成するためには必要のないものは切り捨てる場合もあることや、高齢化が進み今後需要が増える葬祭業にも興味を持つなど、合理的な考え方が印象的だった。また、学生時代から投資活動を行っていたそうで、自分も元々興味のある株式投資についてもっと勉強したいと思った」


ドローンデパートメント
代 表:白石和也
所在地:岡山市北区田中143-118
設 立:平成28年7月
資本金:2340万円
従業員:10人

本誌:2018年2.26号 7ページ

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