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ジャーナル中国精油・岡山大学

パーム油からパラフィン、低コストで大量生産可能

 中国精油㈱(岡山市北区出石町1-2-11、樋口克彦社長、資本金8300万円)と岡山大学は、バイオマス由来のパラフィンの量産化に取り組む。大量生産に適する上、従来の石油由来のものに比べ約3割の低価格化が可能。パラフィンはマイクロカプセル化し、建材や自動車部品の蓄熱材として利用を見込む。既に生産技術は確立済みで、2020年度に量産化を目指し研究を進める。蓄熱材として普及することで、二酸化炭素排出量の削減も狙う。
 パラフィンは安価で大量調達が可能なパーム油から精製する。カプセル化パラフィンは石油由来のものが流通しているが、原油から微量しか抽出できず高価なうえ安定供給に不安がある。低コスト化で、大量に利用する建材など新たなニーズが見込める。
 カプセル化には、パラフィンを樹脂で包み微細な粉体とする技術を用いる。 従来のパラフィンカプセルとは異なりホルムアルデヒドを含まず、人体に触れる住宅材など活用場所を広げる。
主力工場の水島工場(倉敷市)で生産する予定で、生産体制構築に数億円規模の設備投資を予定。一部工程用に別工場の建設も検討する。同社が主力事業の化学品の工程受託で培った石油精製技術を応用し、パラフィンを自社製品として外販、第二の柱としたい考えだ。
 岡山大の高性能触媒技術を、パーム油からパラフィンの精製に生かす。今回の研究は、経済産業省が主導する提案公募型事業「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)に採択され、助成金を研究開発に活用する。応募機関は(公財)岡山県産業振興財団。

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