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基本のマナー

 お立場あるお方から、個人レッスンについてのお電話をいただくことがあります。マナースクールを10年以上開講しておりますので、貴方様のことではなく、あらゆるお方のことですので、よくあるお話しとしてお聞きいただきますように。

 お立場ある貴方様から初めていただく電話は、現場で営業のお仕事をなさっている社員のお方の電話に比べると、「イタズラ電話」と思ってしまうようなことが多くあります。マナー講師をしておりますと、どこまでも見ず知らずのお方からの電話も、礼儀正しく対応するようにしておりますが、内心は本当のイタズラ電話と思い冷や冷やしながら対応することもあります。

 そのようなことは、貴方様ご本人にはお話しできない事情ではありますが、全国を代表するどなたもご存じのお立場のお方に限ってそのような、“イタズラ電話”と思ってしまうような対応のことが多々あります。新入社員さんや現場の従業員のお方は、接遇マナー研修で、初対面のお方へ電話をする時の方法についてきちんと身に着けていらっしゃいます。

 まずは、秘書のお方が電話を下さり、お隣にいらっしゃる貴方様にお代わりになることもありますので、いざ初めて自ら問い合わせをして下さった時の、不愛想さは無理はないと納得するところではあります。そのようなことから、お立場ある貴方様だからこそ、基本のマナーをお伝えする人は周囲にいらっしゃらないと推察致します。この度はこっそり、基本のマナーを学んで下さい。

 ①食事の時、椅子に座る時、立つ時ともに、椅子の「左側」から。

 ②おしぼりでお口を拭かないように。

 ③パンは一回ずつちぎる。

 ④カジュアルとフォーマルの状況判断を。スープ皿を傾けすぎない。

 ⑤グラスをビールジョッキの時の乾杯のようにぶつけない。 

 いかがでしょうか? あまりにも当たり前の内容ですが、細く説明をしておきます。貴方様に限って、「ご存じない。」とは思いませんが、念のためです。

 ①左側に壁で、不自然な時はこの限りではありませんが、特別な事情がない時には左側が基本です。女性に椅子をエスコートする時には、女性が左側から座りやすいようにエスコートして下さい。まさか、貴方様がお先にお座りになってはいらっしゃらないはず!

 ②綺麗なハンカチをお持ちになっていることは、紳士のたしなみ。おしぼりは「手」を拭くものです。顔を拭くなんてもってのほか!お口はテーブルナプキンで拭いて下さい。テーブルナプキンが無い状況の時には、ご自身のハンカチをお使い下さい。テーブルナプキンがある時は、ご自身のハンカチではなくテーブルナプキンの方を優先して下さい。準備してあるテーブルナプキンを使わないのは口を付けることができません。との意味になるからです。

 ③パンは一度ずつ手でちぎって食べて下さい。(食パンはそのまま歯形を付けて構いません。)

 ④スープ皿を傾ける。パンにスープを付けて食べる。などもカジュアルな時には良いとされていますが、「良いと学んだ」とフォーマルな場所でおっしゃると恥をかいています。

 ⑤繊細なグラスはぶっつけて乾杯をしないように。品位ある乾杯の振る舞いを。

―以上。

 決して、私の男性の好みを貴方様に押し付けているわけではありません。国際基準のテーブルマナーを元にお伝えをしておりますのでご安心下さい。

 私のコラムをいつもご覧いただきまして有難うございます。しっかりご覧になって下さった貴方様ですが、お読みになった直後には忘れ、直ぐに前向きないつもの貴方様として行動なさっているのが、成功者でいらっしゃる貴方様の素晴らしいところなのでしょう。とはいえ、ぜひ本誌面を通して、テーブルマナーや、電話のマナーなどの知識もこっそり習得していただけますように。

本誌:2017年4.17号 17ページ

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