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[経営]フィンテック

Q 昨年末に金融庁から「フィンテックに関する取組み」が公表されました。最近話題の「フィンテック」の意味と企業経営への影響を解説して下さい。

フィンテック活用と成長戦略

A 1.フィンテック(FinTech)とは?:「金融」と「技術」からなる造語で新金融サービス創出の潮流。従来の金融機関が担ってきた預金、融資、決済・送金、資産運用業務の4大金融サービスに加えて、ITベンチャー企業各社は、クラウド、API(各社ネットサービスを連結する仕組み)、AI(人工知能)、ブロックチェーン(データの改ざん防衛技術)を活用して、効率的・安価な新サービス提供を開始。
2.日本のフィンテックサービスの現状は以下:①個人財務管理(複数の銀行口座情報やクレジットカード明細等をまとめて管理して家計簿作成を簡便化)、②会計財務(クラウド型会計システムにより銀行口座情報やクレジットカード取引明細から仕訳自動作成)、③決済(スマホやタブレットに安価な専用リーダーを取り付けるだけでクレジットカード決済可能に)、④融資(貸付型クラウドファンディングは運営会社が融資先企業を審査しローンファンドを組成、ネット上で一般投資家から資金を募り、オンライン融資はEC事業者の日々決済データ活用による独自審査モデルによりEC事業者の融資ニーズにスピード対応)、⑤投資(独自アルゴリズムによりプロの資産運用アドバイス)、⑥暗号通貨(安価な送金決済手段の提供)等。

3.クラウド会計:中小企業の業務効率化に役立ちます。
① 記帳業務の省力化。クラウド会計を金融機関のインターネットバンキングデータと連携させ銀行口座の入出金データやクレジット利用明細データを自動取得、記帳を自動化可能。入力ミスや手間削減で時短に。② リアルタイムに経営状況把握が可能。日々取引の自動記帳で早期決算化。③データ共有。クラウド上のデータを複数人でいつでもどこでも共有可能。

4.新たな審査モデル:同意のもとクラウド会計ソフト利用企業の財務データを金融機関が閲覧して審査やモニタリング期間を短縮。既にECサイト運営者によるオンライン完結型の新しい審査モデルも実行済み。資金調達手段が多様化し本来の信用力に見合う条件で迅速に資金調達できれば効率化に繋がります。今後、企業の経営改善にフィンテック活用が期待されます。


税理士法人石井会計
統括代表社員
石井 栄一氏
岡山市南区新保1107-2
TEL.086-201-1211

本誌:2017年2.13号 20ページ

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