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果物

 マーケティングにおいては対象となる顧客を知ることが非常に重要となる。長年苦戦し続けてきたユニバーサル・スタジオ・ジャパンを成功させた鍵も調査にある。詳細は『確率思考の戦略論』(森岡毅、今西聖貴著)を参照されたい。複雑な確率理論を駆使しなくても通常のマーケティングは遂行できる。要は「顧客を知ること」である。

 「岡山消費者動向分析」は就実大学SME研究所(Shujitsu Small & Medium Enterprise Laboratory=SSMEL)と(協)岡山情報文化研究所「Vinsight」、Vision岡山との共同企画であり、「岡山の消費者を知ること」を意図したシリーズである。小売業は「一に立地、二に立地、三、四がなくて五に立地」と一般に言われる。マーケティングは「一に消費者、二に消費者、三、四が無くて、五に消費者」なのである。そのためには消費者のことを知る消費者調査が不可欠である。

 岡山は「果物王国」として認知されている。岡山の消費者が最も好む果物は「モモ」であり、全国では「イチゴ」である。さすが「桃太郎の町岡山」である。岡山は2位に「イチゴ」が入り、「ナシ」が3位となる。「ナシ」は全国でも3位である。因みに「ブドウ・マスカット」は岡山では4位に入るが、全国では6位である。

 摂取頻度は週2~3回以上でみれば岡山の消費者は68.1%で、全国の消費者の60.1%より高い。「果物王国」の名前に恥じず岡山の消費者は果物好きであると言える。

 生鮮果物を購入する時に重要視するポイントは何だろうか。岡山の消費者も全国の消費者も「価格」「鮮度」「産地」が重要なポイントとなっている。おもしろいのは、岡山県の消費者は、生鮮果物を買うときに「香り」を重視することである。「栽培方法」や「生産者」「販売者」などのトレーサビリティーについても重視する傾向がある。それだけ岡山の消費者は目が肥えているのだろう。このような簡単な情報からも店頭の果物の展示方法は工夫すべき余地があることが分かる。

本誌:2016年11.21号 9ページ

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