WEB VISION OKAYAMA

連載記事

[知的財産] 商標更新の費用削減

弊社の商標登録は、第2 9 類「乳製品、卵」、第3 0 類「菓子」、第3 1 類「果実、野菜」の3 つの区分に登録していす。現在、商標は「菓子」のみに使用( 今後も継続使用) し、「乳製品、卵」や「野菜」には使用しておらずこれからも使用することはありません。ただ、「果実」は近く使用を開始する予定です。近く更新登録申請をする予定ですが、費用を削減できないでしょうか。

更新時に区分減

商標権は1 0 年ごとに何度でも更新登録できますが( 前回に詳しい)、1 0 年間のビジネスの状況変化等で、登録した指定商品又は役務( 指定商品等) のうち一部しか使用しておらず、一部の指定商品等については登録を維持する必要がない場合もあります。
そして、更新登録の申請には、更新する区分( 第○ 類)1 個当たり4 8 , 5 0 0 円( 1 0 年分) の費用( 印紙代)を要します。即ち、更新登録申請時には、区分数( 第○ 類の個数) に比例した費用( 印紙代) を要することになるため、指定商品等のうち登録維持が不要なものがあれば、登録の区分のいずれかを削除できないか検討すべきです。

貴社の場合、このまま区分数3 ( 第2 9 類、第3 0 類、第3 1 類) で更新登録申請を行うとしますと、1 0 年分の印紙代が1 4 5 , 5 0 0 円( 4 8 , 5 0 0 円× 3 区分) と大きなご負担になりますが、これを1 区分削減して区分数2 にすれば9 7 , 0 0 0 円となり、2 区分削減して区分数1 にすれば4 8 ,5 0 0 円となります。貴社の状況からは、第3 0 類「菓子」については現在ご使用中で今後も継続使用される予定ですので、第3 0 類については更新の必要があります。第2 9 類「乳製品、卵」には現在使用しておらずかつこれからも使用しないので第2 9 類は更新の必要はありません。そして、第3 1 類「果実、野菜」のうち「野菜」には現在使用しておらずかつこれからも使用しないようですが、「果実」には近く使用を開始するご予定ですので、「果実」に関して登録を維持すべく第3 1 類は更新の必要があります。以上の通り、貴社の状況では、第2 9 類については削除することができますが、第3 0 類及び第3
1 類については更新の必要がありますので、1 区分( 第29 類) を削減し区分数2 ( 第3 0 類、第3 1 類) にして費用( 印紙代) を9 7 , 0 0 0 円とすることができます。

笠原特許商標事務所
弁理士・所長
笠原 英俊氏
岡山市北区野田2-7-12
TEL086-245-0440

本誌:2014年10.13号 19ページ

PAGETOP