WEB VISION OKAYAMA

連載記事

自己紹介のポイント

 熱心なビジネスマンであればあるほど、異業種交流会や勉強会等の場に参加することが多いのではないでしょうか。そのような場に参加すれば必ず、「まずは自己紹介を」と依頼されるはずです。主催者のその一言に、一部の参加者は思わず下を向いてしまうようです。話すことが苦手でも交流の場にでれば自己紹介を避けて通ることはできないでしょう。そこで今回は、自己紹介のポイントをお伝えします。

 まずは、「こんにちは」や「はじめまして」といったあいさつ言葉から始めてください。そして、名前は必ずフルネームで言いましょう。これが自己紹介の最初の一歩、これができていない方が意外と多いのです。順番が回ってきたら「あ、どうも、山田です」と行った感じで始めてしまう方が多いのですね。「皆様、はじめまして、山田響子と申します」とあいさつ言葉とフルネームで始めることが自己紹介の基本中の基本です。

 そして、声の大きさも大切です。自分が話し始めたとき、聞いて下さっている方の身体が少しでも前傾気味に動いて見えたら声が届いていない証拠です。しっかりと端の方まで届く声で話しましょう。男性のほうが通る声を持っているはずなのに、声の大きさに無関心な方が多いようです。名前の部分は特にはっきりと発音することも心掛けてくださいね。「やまだ」さんか「はまだ」さんか、聞き取れないような発音では、せっかくの自己紹介の意味がありませんし、お名前を覚えたいと思って聞いて下さる方に対して失礼です。

 珍しい名前や、漢字に特徴があれば、併せて説明すると、名前が印象に残るのでお薦めです。私は「はじめまして、山田響子と申します。音響の響、響くと書いて『きょうこ』と読みます。言葉を仕事にしていますのでこの名前がとても気に入っています」と自己紹介をするようにしています。すると、「響子」という名前が印象に残り、「響子さん」と呼んでいただけるようになります。

 どんな漢字を書くのか音だけではイメージしにくいお名前は、漢字の説明や名前の由来などを、平凡な名前であれば学生時代のニックネームなども一緒にお伝えするのも覚えていただきやすいポイントとなります。「全国の渡辺さんはそうだと思いますが、学生時代から現在でもあだ名はなべちゃんです」「一郎という名前は、父親が大の野球好きでイチローにちなんで名付けられました」などです。

 自己紹介の難しいところは、では1分でお願いします、3分でお願いします、と急に時間を指定されるところです。指定された時間より大幅にオーバーするのもルール違反ですし、かといって短すぎるのも物足りない印象になってしまいます。出身地、仕事、趣味、家族など鉄板ネタで30秒程度話せるように事前に準備しておくと、2分でと急に依頼された時でも名前の説明で30秒、仕事で30秒、趣味で30秒、家族で30秒とまとめやすくなります。

 特に、プライベートなことである家族に関しては自己開示が大切です。結婚していらっしゃるのかな?お子様はいらっしゃるのかな?というのはなかなか相手からは話題に上げにくいものです。もちろんビジネスの交流の場で、あまりプライベートな話題は持込みたくないという方もいらっしゃるでしょうが、人は自分から開示してくれる人に好感を持ちます。私も女性の集まりなどでは、大学生と高校生の3人の子供の母です。と伝えるようにしています。そんな大きなお子様がいらっしゃるのですね!?と親しみを持って話しかけてもらえるようなきっかけになります。

 また交流会や勉強会であれば、会に参加する目的や、紹介して下さった方のことを伝えるのも大切です。紹介者の名前をお伝えすることで、「あの方の知り合いなのだ」と初めての場でも受け入れていただきやすくなります。また会に参加する目的を前向きな言葉で語ることで、会を運営する方から好感を持って受け入れていただけることにつながるでしょう。

 自己紹介や発表は、できるだけ早い順番を選ぶほうが有利です。緊張しがちで発表が苦手な方ほど、では私から!と立候補することをお勧めします。順番が最後のほうになるほど、待っている間にどんどん緊張してきたり、前の方が話した内容を聞いて、私も上手に言わなくちゃと焦りが出てきたりします。まず私が!と手を挙げることで積極的な印象を持っていただけると同時に、うまく自己紹介ができれば強く印象に残りますし、失敗したとしてもトップバッターだから仕方がないと甘めの評価につながります。トップバッターはうまくいってもそうでなくても有利なのです。そのためには、いつでも自己紹介ができるように30秒の小ネタをいくつか事前に準備しておくことが大切ですね。

 順番が回って来たら、立ち上がりながら一度深い呼吸をすることもお薦めです。緊張していると、呼吸は浅くなり筋肉が固まっています。深い呼吸はそれだけでリラックスを生みます。人は感情と行動が異なっているとき、行動に引っ張られるという特性を持っています。ゆっくり落ち着いて立ち上がり、深い呼吸をして笑顔を作ると、緊張も和らいできます。自信を持って自己紹介をして、素晴らしい出会いに恵まれますように!

本誌:2014年夏季特別号 29ページ

PAGETOP