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連載記事

[知的財産] ※ の表示(※=丸の中にR)

商品名やロゴマークに※を付けるとかっこよく見えるので、色々なものに付けたいのですが・・・・。

A : 虚偽表示( 刑事罰適用) に注意

※のマークは、米国において登録( Registered ) された商標を表すものとして使用されてきましたが、かっこいい感じを受けたり、容易に表示できるといったことから現在では日本国内においても広く用いられています。

ところで日本国内では、商標権者や使用権者が、商標登録した商標の使用分野( 指定商品、指定役務) に登録商標を使用するときは、その商標にその商標が登録商標である旨の表示( 商標登録表示) を付するよう努めなければならないと定められています。そして、この商標登録表示の方法は、「登録商標」の文字及び登録番号の表示によることも定められています( 例えば、「登録商標第○ ○ ○ ○ ○号」)。

日本国内での商標登録表示は努力義務に留まり、従わなくても法的な不利益はありません。更に、『商標登録した商標の使用分野( 指定商品、指定役務) に登録商標を使用するとき』以外において商標に商標登録表示又はこれと紛らわしい表示を付すること( 虚偽表示) は禁止されており、これに違反すると刑事責任や場合によっては民事責任を負うことも考えられます。Ⓡ のマークは、日本国内で登録商標を示すものとして広く用いられていることから、商標登録表示ずばりではなくても、これと紛らわしい表示に該当すると判断される可能性があると考えられます。即ち、Ⓡ のマークを『商標登録した商標の使用分野に登録商標を使用するとき』以外に表示すると虚偽表示に該当する可能性があるということです。

例えば、登録商標でない商標にⓇ のマークを付すこと( 例えば、未出願の商標、出願済みでも未登録の商標、以前登録されていたが更新登録を忘れて現在は登録されていない商標にⓇ のマークを付すこと等) や、( 2 ) 商標登録商標の使用分野ではない分野に使用する登録商標にⓇ のマークを付すこと( 例えば、登録した商標の使用分野が「果物」である場合に、その分野「果物」ではない分野「果物のジャム」に使用する登録商標にⓇ のマークを付すこと等)は止めるべきです。

以上の通り、Ⓡ のマークは『商標登録した商標の使用分野( 指定商品、指定役務) に登録商標を使用するとき』のみに付すようにしてください。

笠原特許商標事務所
弁理士・所長
笠原 英俊氏
岡山市北区野田2-7-12
TEL086-245-0440

本誌:2013年10.14号 19ページ

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