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参院選を前に

 昨年暮れの衆院選に続いて第23回参院選(投票日7月21日)が公示されました。今回の選挙から“ネット選挙”解禁ということですが、これは選挙運動についてネット利用が可能になったということであり、インターネットで投票できるようになった訳ではありません。

 企業の株主総会での議決権行使がネットで問題なくできている時代になぜ有権者にご足労をかけ、莫大な事務経費、人件費を費やしてばかげたお祭り騒ぎをやらなければならないのか不思議なことです。

 いっそのこと参議院議員は裁判員のように抽選制にしてはどうかと思います。参院の機能は衆院のチェックに限定して何か支障があるでしょうか。定数問題もなくなるし報酬は日当と交通費程度ですみます。

 さて、思い返してみると6年前岡山では「姫の虎退治」で参院選は空前の盛り上がりを見せ、何と姫が虎に勝ちました。もう時効だと思いますので告白しますが、私も姫に期待した1人でした。

 ところが当選直後から姫の行状は芳しくなく、また政党人としてもあっちにふらふらこっちにふらふらとさまよった挙げ句の果て6年の任期をまっとうすることなく暮れの総選挙では千葉県から出馬、結果は泡沫候補なみでした。

 しかし、これはなにも姫の特異なキャラにすべてが帰する問題ではなかったと思います。この6年間の間に日本の社会・経済・政治情勢がひどく劣化したこととぴったり歩調があっていました。言わば彼女はこの6年間のダッチロール政権運用の象徴だったのではないでしょうか。

 日経平均株価は7000円台に低迷し、超円高で輸出産業が瀕死状態に陥り、逆に中国・韓国は元安、ウォン安を武器に経済力を強め、もはや経済的に日本の援助が不要になったとみるや口汚く日本をののしるようになりました。(まともな神経ではつきあいきれない隣人たちをもっていることをガラパゴス民族である我らによく分からせてくれたという意味ではとてもよかった)

 そして、政治・経済・外交のすべてがうまくいかないところにあの大地震と原発事故です。今思えばこの6年間、クーデターもなく、日本はよく耐えたものだと思います。参院選後の日本は吉と出るか凶と出るか、それはまだだれにも分かりません。

本誌:2013年7.15号 12ページ

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