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食事のマナー(男性編)

紳士のたしなみ

気候も良く、素敵な場所でお食事をとの気持ちも高まる季節ではないでしょうか。素敵な景色を眺めながらのスマートなお食事のしぐさは、紳士のたしなみの1つですね。新年度 新たな出会いに、素敵な所作でお過ごしいただきたく、このたびは男性の皆さまが実際になさっている行動をもとにお食事時に気にかかる項目を選択しご紹介致します。読者の皆さまが、もしや僕のこと?とお声をかけて下さることが多々あります。いいえ、決して貴方様のことではございませんが、ついつい貴方様がうっかりなさる行動を抜粋してみました。どうぞ、ご自身のことだと思い、お気を付けいただけますと幸いです。

①レストラン内の歩き方は?
案内をして下さるレストランの人に続いて最上位の人が先頭ですが、男女の場合は、女性→男性の順です。ついついいつもの癖で女性とご一緒の時もお先にスイスイ歩いてしまうことがないようにお気を付け下さい。お店の人が最初に椅子を引いて下さった席が最上位の席です。出入り口から遠いお席が最上位であるとは限らず、時間に応じての景色が一番美しい設定のお席をご案内して下さっている場合もありますので、むやみにお店の人に指示しない方が無難であることを心しておきましょう。そして、最上位の人もしくは女性がお店の人より先に着席することがないように注意しましょう。お店の人が椅子を引いてくださる時は、その椅子を確認する(目で見る)行為はなさらぬように。目での確認ではなく、膝の後ろに椅子が当たるまで待ち、着席します。

①バッグはどこに置く?
もしもバッグを持参していたならば、椅子の背もたれの後ろに置きましょう。フォーマルな場所での男性のバッグはスマートに見えない(好印象でない)とも言われておりますので、できればジャケットの内ポケットを使用するなどして、状況に応じて身なりを整えて下さい。どんなに高価なバッグであっても、小さなバッグであってもテーブルの上に置くことは禁物です。

②中座する時のテーブルナプキンどこに置いていますか?
テーブルの上に置かないようにしましょう。テーブルナプキンはお口を拭ったりする用途の物ですから、ご自身の汚したテーブルナプキンを他の人が食事をしているテーブルの上に置くわけにはいきません。また、素敵な料理(作品)を提供して下さっている料理人に対しても失礼にあたると言われております。
※そんなに口の周りを汚さないので、テーブルナプキンを汚した状態ではないので良いではないか。とのお考えのお方はお気を付け下さい。飲み物を飲む前には、必ずテーブルナプキンでお口を押えてからグラスに口をつけるようにしましょう。

③肉を切って右手にフォークを持ち替えて食べるのは?
ナイフとフォークを両手から離さず食事をするマナーは、19世紀の英国スタイルと言われております。ここは日本ですので英国式のマナーに固執することはないのかもしれません。
しかしながら、食事の時の美しさを追求するならば、この部分のみ妥協をするのもいかがなものでしょうか。美しい女性とお食事を楽しむ至福のひと時には、やはり美しさを追求し、きちんと両手にカトラリー(ナイフ・フォーク)を持ってはいかがでしょうか。食事のマナーが存在するのは、お相手に不快な思いをさせず楽しいひと時をご一緒するため。との思いが基本となります。美しい女性はどっちのお作法をお望みなのか?との素敵な思いで行動するお気持ちは、貴方様のお立場であるが故に、大切なことであるように思います。

④スープの量が少なくなってきたら口に付けて飲んで良い?
食材を粗末にしない。との考えはとても良いことだと思います。しかし、お皿をわざわざ倒し、お皿をスプーンで削ってまで食事をするしぐさが、求められていないフォーマルな状況の時もあります。ご家庭で奥様のお料理を残さずいただくべき時と、社交的にお話しを楽しみ、テーブルマナーも貴方様の身のこなし(お洒落)の一環であるべき状況では異なります。フォーマルな場所では、ゴリゴリスプーンでお皿を削るように見えかねないしぐさはお控え下さいませね。

⑤砂糖やミルクを飲む時のポーズは?
貴方様にもてなされるコーヒーカップは特別な物である場合もあることでしょう。お客様ももてなす時には、もてなす側が大切にしている思い入れのあるカップでおもてなしをして下さることも考えられます。フォーマルな状況でのお食事の後のティータイムも同様です。素敵なカップに、ゴリゴリグルングルンと音がするほどにお砂糖やミルクをスプーンでかき混ぜないようにしましょう。カップの手前と向こう側に縦に何度かスプーンを動かす程度にとどめ、丸くスプーンを動かさないように心がけましょう。

⑥コーヒーのソーサー(お皿)を持っていい?
お食事用のテーブルではお皿を持ちあげる事は控えましょう。ティーソーサーを持って良いのは、応接間のソファーに備えつけてある低い位置のテーブルや、立食パーティーの時のみです。

河村まどか
礼儀作法教室ドルチェ・フィニッシングスクールを主宰。岡山、山口に教室を持つほか、企業研修など全国で出張レッスンを開催。ホームページはhttp://dolce-fs.net メールアドレスはinfo@dolce-fs.net

本誌:2013年4.15号 23ページ

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