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London 2012 戦い終えて

 ロンドン・オリンピックの期間中に父が元気に95歳の誕生日を迎えることができました。いっしょにテレビ観戦できたことは父の最晩年の温かな記憶として私の心に永久に残ることと思います。

 父にオリンピックの一番古い記憶はどの大会だったか尋ねたら、「ロサンジェルス大会」(1932年)と答えていました。そのとき父は15歳だったはずですが、この大会の記録を検索してみると何と日本がメダル獲得数第1位でした!

 これは父だけでなく当時の日本人すべてにとって驚愕すべき大事件だったに違いありません。とりわけ男子競泳は5種目中4種目まで金で400m自由形のみ銅メダルという圧倒的な快挙でした。

 1912年の第5回ストックホルム大会に日本が初参加して以来100年の歳月が流れ、その間今回のロンドン大会を含めて獲得したメダル数はちょうど400個になったそうです。

 ロンドン大会では38個のメダルを獲得し史上最多ということですが、日本もなかなかやるなあというのが率直な印象です。お家芸といわれた柔道男子の金メダルがなかったのがいかにも残念。それにひきかえ後半戦でも女性の頑張りが鮮やかでした。レスリングの金3個は圧巻! サッカー、卓球団体の銀、バレーボール、アーチェリー団体の銅など長年取れそうで取れなかった種目でついにメダルが取れました。

 前半でもいろいろな場外バトルがありましたが、男子サッカー3位決定戦では韓国選手の常軌を逸したマナー違反が深刻な問題を引き起こしました。「独島は我が国の領土」という政治的バナーをピッチ上で掲げたのですからメダルはおろか出場資格すらなかったというべきです。

 このことに関してはネットで韓国非難の嵐が起きていますが、韓国サポーターはかつて試合場に「日本の大地震をお祝います((ママ))」などという精神構造を疑われる横断幕を掲げた前科があり、確かに民度が低いといわれても仕方のない行為です。

 そうした隣国のスポーツの場での品格に欠く行為にほとんど反応しない日本はさすがですが、こと政治的に鈍感なのはいかがなものでしょう。韓国大統領の竹島上陸に対し日本がどう出るかロシアと中国が興味津々です。オリンピックが終わってまた厳しい政治の季節がきました。

本誌:2012年8.27号 12ページ

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