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[知的財産]  商標登録の条件

前回説明の自他商品等識別力を有する商標でも、商標登録されないことがありますか。

A : 公益や私益を害するものは登録不可

笠原特許商標事務所
弁理士・所長
笠原 英俊氏
岡山市北区野田2-7-12
TEL086-245-0440

商標を付した自分の商品等をお客様が他人の商品等と区別できる商標の基本的な力「自他商品等識別力( 性)」がない商標は、そもそも商標として必須の機能を果たさないので商標登録されないことは前回ご説明致しました。

この自他商品等識別力があっても、その商標を使用することで公益や私益を害する商標の登録を認めるべきではありませんので、これらの商標の登録は認められません。

【公益を害する商標の例】( 1 ) ~ ( 6 )

( 1 ) 国旗、菊花紋章、勲章又は外国の国旗と同一又は類似の商標
( 2 ) 外国、国際機関の紋章、標章等であって経済産業大臣が指定するもの、白地赤十字の標章又は赤十字の名称と同一又は類似の商標等
( 3 ) 国、地方公共団体等を表示する標章と同一又は類似の商標
( 4 ) 公の秩序、善良な風俗を害するおそれがある商標
( 5 ) 商品の品質等の誤認を生じさせるおそれのある商標
( 6 ) その他、博覧会の賞、商品又はその包装の機能を確保するために不可欠な立体的形状のみからなる商標

【他人の私益を害する商標の例】( 7 ) ~ ( 1 2 )

( 7 ) 他人の氏名、名称、著名な芸名、略称等を含む商標
( 8 ) 他人の周知商標と同一又は類似の商標であって、同一又は類似の商品等に使用するもの
( 9 ) 他人の登録商標と同一又は類似の商標であって、同一又は類似の商品等に使用するもの
( 1 0 ) 他人の業務に係る商品等と混同を生ずるおそれのある商標
( 1 1 ) 他人の周知商標と同一又は類似で不正の目的をもって使用する商標
( 1 2 ) その他、他人の登録防護標章と同一の商標、商標権消滅後1 年を経過していない他人の商標、種苗法で登録された品種の名称と同一又は類似の商標、真正な産地を表示しないぶどう酒又は蒸留酒の産地の表示を含む商標

このように商標登録には、自他商品等識別力を有するのみならず、公益や他人の私益を害するものでないことも要求されます。

原特許商標事務所
弁理士・所長
笠原 英俊氏
岡山市北区野田2-7-12
TEL086-245-0440

本誌:2012年1.1号 103ページ

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