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ジャーナル両備システムズ、TOKAIコム

リスク回避へ岡山にデータセンター構築

  • 握手する小嶋社長と鴇田社長

 ㈱両備システムズ(岡山市南区豊成2-7-16、小嶋光信社長、資本金3億円)は、情報通信事業者の㈱TOKAIコミュニケーションズ(静岡県)と提携し、データセンターを共同構築する。岡山市北区芳賀の岡山リサーチパークに「おかやまクラウドセンター」を建設し、東日本大震災で高まるデータ保管のリスク分散ニーズにこたえるもので、稼働は2013年4月の予定。

 震災後、データ保管場所として災害リスクが低く、電力供給が安定し、原子力発電所からの距離も離れている岡山県の注目度が上昇。首都圏の法人からの引き合いが急増した両備が、西日本で拠点構築を模索していたTOKAIに共同開設を持ちかけ合意した。

 同クラウドセンターは8532㎡の敷地に鉄筋3階(延べ約3200㎡)の規模を予定。100ラック収容のサーバー室4室を整備し、両社が各2室を使用する。免震構造や72時間連続運転が可能な自家発電設備など備える。両備が30億円かけ建設し、TOKAIに貸与。TOKAIは、北関東から大阪まで総延長5000㎞に及ぶ光ファイバー網を同センターまで延長する。市場の状況を見ながら残り2棟を増設する計画。

 両備はTOKAIのノウハウを吸収するほか、延伸される光ファイバー網を活用することで課題だった通信環境を強化。両備は公共、医療、TOKAIは民間と得意分野が異なり、各社の展開エリアでの相乗効果にも期待する。両備システムでは、開設初年度2億円、3年後に5億円の売り上げを見込む。

 10月17日に両備グループ本部で調印式を行い、小嶋社長は「災害の少ない岡山が西日本の拠点となる契機になれば」、TOKAIの鴇田勝彦社長は「シナジー効果を発揮し、ナショナル企業化への大きな一歩としたい」と話した。

 TOKAIコミュニケーションズは㈱倉敷ケーブルテレビ(倉敷市、KCT)の親会社。10月1日、㈱ビック東海から社名変更した。

本誌:2011年10.31号 8ページ

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