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高速道路入口案内標識

 高速道路の無料社会実験が行われていたころよく岡山道を利用しました。岡山道の全線が無料だったのですが、全線走ってしまうと無料ではありませんでした。なぜなら終端部分の岡山ジャンクションあるいは北房ジャンクションから降りることはできず山陽道なり中国道を走行した分が有料だったからです。

 せっかくの社会実験というのにお役人の考えることは杓子定規だなあと思いました。山陽道、中国道の最初の出口まで無料にすればもっと利用が増え、高速利用の需要予測が正確にできていたのではないでしょうか。

 さてそういう事情もあって私は一番家に近い早島インターではなく総社インターをよく利用しました。ところが、岡山市撫川あたりから吉備路方向へ向かって県道270号を西進しつつ総社インター入口を探しても標識があるべきはずのところになくいつも国道429号の方へ大回りさせられていることに気付きました。具体的に言えばコンビニのサンクスがあるT字路のところです。総社インターに最短直行するこの場所になぜ標識がないのか? 県の道路課に電話してみました。

 応対に出た職員は最初「何のこと? それどこ?」という感じで私は場所の説明をくどくど、「サンクスがあるT字路…」、理由をくどくど、「地元ドライバーだけでなく吉備路を訪ねてきた他県ドライバーも高速の入口が分からなくて困っているはず…」などと標識が必要な理由を述べたところ、「高速の標識は西日本高速道路の管轄ですからそちらへどうぞ」と話しは打ち切りになりました。

 高速道路会社の担当者は「県道の標識は県にどうぞ」とこれまた似たり寄ったりの返事で、標識ひとつお願いするのも容易ではないなと思ったしだいです。

 6月で社会実験も終了し岡山道も有料に戻りましたが、先日サンクスのあたりを走っていたらふと緑色も輝かしい“総社インター入口”案内のサインボードが取り付けられているのに気付きました。「言った甲斐があった! お役人は安請け合いできないから逃げ口上みたいなことを言うけどちゃんとやってくれるものだ」とちょっと感激しました。

 カーナビをもっていない私にとってこれでもう迷わずに済む喜びとともに、市民の公共財産をひとつ増やすことに貢献した満足感がありました。

本誌:2011年9.12号 14ページ

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