WEB VISION OKAYAMA

連載記事

人生に終わりはない

  • 岡山商科大学孔子学院学院長 南部稔氏

 早いもので「中国への扉」の連載も丸2年を迎えました。中国の経済や文化、日本との考え方の違いなどさまざまなことを書いてきましたが、今回の連載で一区切りしたいと思います。最後は、日本語の四字熟語の中で中国から伝えられ、本来の意味から転化したものを紹介します。

 「大器晩成」は、中国の思想家老子が書いたと伝えられる「老子道徳経」の中の一節に出てくる四字熟語。大きな器は完成するまでに時間がかかることから、偉大な人物は遅れて頭角を現すという意味で日本では用いられます。しかし、中国では、無限に大きい器は完成に至らないといった解釈もあります。人生はいつまでたっても完成することがないという意味でとらえており、まだまだやらなければならないことがあるからこそ、人間は頑張れるということです。

 私の人生を振り返ってみても、悔しくて「切歯扼腕」の思いを何度も繰り返しましたが、「歓天喜地」の時もありました。これからもやりたいことを続けられればと思っています。本当に長い間、お付き合いありがとうございました。またの機会にお目にかかれるのを楽しみにしています。

本誌:2011年5.23号 14ページ

PAGETOP