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データ岡山県下3月金融経済動向

震災影響で判断下方修正 自動車など部材調達困難で生産減少

 日本銀行岡山支店(高橋経一支店長)はこのほど、3月を中心にした岡山県金融経済動向を発表した。東日本大震災の影響から、部材調達が困難な自動車や電気機械で生産が減少しており、個人消費も消費マインドの落ち込みが徐々に緩和されているものの、弱めの動きとなっている。住宅投資も持ち直しつつあったが、一部で着工を見合わせており、県内景気は「停滞している」とし、2カ月連続で判断を引き下げた。

産業動向

 自動車 震災に伴う部品調達の困難化などを背景に、生産は大幅に減少している。

 造船 造船部門は、外航船を中心に豊富な受注残を抱えており、高操業を続けている。非造船部門も、中・小型船舶向けディーゼルエンジンを中心に高めの生産を続けている。

 石油精製 震災に伴う代替生産需要は引き続き強いものの、大規模定期修理を実施しているため、一時的に生産水準は低下している。

 石油化学 スチレンモノマーは、中国向けを中心に高めの生産水準となっている。ポリスチレンは、底堅い生産が続いている。ポリエチレンは、在庫の積み上がりで一時的な振れは伴うものの、総じて堅調に推移している。基礎原料であるエチレン、プロピレンについても、高めの生産水準となっている。

 鉄鋼 国内向けを中心に鋼材需要に減速感が見られ、粗鋼生産量は弱含んでいる。厚板類は、造船メーカー向けを中心に需要が堅調に推移しており、高水準の生産を続けている。薄板類は、国内向けについては自動車メーカーの操業停止や減産から弱含みとなっており、輸出向けについても在庫調整などで一時的に生産を調整する局面が見られている。また、形鋼類、棒鋼類については、震災の影響で、引き続き引き合いが強まっている。

 耐火物 主要顧客である鉄鋼メーカー向けの需要にやや一服感があり、生産は弱含んでいる。

 電気機械 震災に伴う需要減、供給制約を背景に生産は弱含んでいる。製品別に見ると、電子部品は、震災に伴って代替生産需要から受注の増加がみられるところと最終製品需要の下振れから生産を減少しているところがある。スイッチは、海外セットメーカーでの一部部品調達難を背景とした受注減から、生産は弱含んでいる。デジタルビデオカメラは、震災に伴う部品調達の困難化から生産は減少している。

 繊維 綿織物、合繊織物、ジーンズは、安価輸入品との競合などで低水準の生産が続いている。作業服は、末端需要の低迷などを背景に、全体として生産量は減少傾向となっている。学生服は、少子化の影響で市場は長期的には縮小傾向にあるものの、足元の需要は安定しており生産水準は横ばいとなっている。

 工作機械 NC旋盤、MCは、全体としては、なお低水準ながらも、中国など海外向けを中心に緩やかに持ち直している。

 農機具 コンバインは、一時的に震災に伴う部品調達の困難化が見られたものの、全体としては底堅く推移している。携帯用刈払機は、主力の欧州向けが実需の弱さや円高の影響などを背景に減少している。

 小売商況 百貨店・スーパー売上高は、衣料品では消費を抑える動きが見られたが、飲料水など生活必需品への需要が高まったことからほぼ前年並みの水準となった。家電販売は、家電エコポイント制度改正前の駆け込み需要に対する反動減が見られている。乗用車販売は、震災の影響で新車入荷が減少したことから前年を大きく下回った。

 レジャー・サービス 旅行取扱高は、震災の影響でキャンセルが相次ぎ、国内旅行を中心に前年を下回っている。主要観光地への入り込みは、震災によるイベントの中止などで前年を下回っている。

金融動向

 銀行券 払超額は158億円(前年払超221億円)

 実質預金 平残前年比は1.9%増(前月1.9%増)

 貸出金 平残前年比は0.1%減(前月0.2%減)

本誌:2011年5.23号 28ページ

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