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データ岡山県下2月 金融経済動向

県内景気3カ月連続で「横ばい」 設備投資は依然低迷、中国向け石油化学など好調

 日本銀行岡山支店(高橋経一支店長)はこのほど、2月を中心にした岡山県金融経済動向を発表した。輸出は、低水準ながらも一部で持ち直しの動き。個人消費は、政策効果により一部回復傾向だが、全体としては弱め。住宅、設備投資は減少。公共投資は前年並みの水準で推移。こうした中、地場企業の景況感は、中国向けを中心とした石油化学、鉄鋼、耐火物が持ち直しているが、設備投資が下げ止まらず、全体として横ばいとなった。

産業動向

 自動車 資源国、新興国向けなどの海外需要が伸び悩んでいるため、生産はここにきて足踏み状態となった。また、部品メーカーなどの県内関連先も生産の持ち直しテンポが緩やかになっている。

 造船 造船部門は、外航船を中心に豊富な受注残を抱えており、高操業を続けている。非造船部門は、中・小型船舶向けディーゼルエンジンの一部にキャンセルや納期の延期が発生しているが生産は依然として高めの状態となっている。

 石油精製 ガソリンは、ETC搭載車対象の高速道路料金割引の影響もあり、底堅く推移している。軽油は、物流の停滞から内外需要が不振となっている。灯油留分は、灯油、ジェット燃料ともに弱含みとなっている。重油は燃料転換の進ちょくなどから減少傾向にある。

 石油化学 プロピレン、スチレンモノマー、ポリスチレンは、中国向けを中心に好調に推移。ポリエチレンも、在庫調整の進ちょくなどから持ち直している。

 鉄鋼 厚板類は、造船メーカー向けを中心に需要が堅調に推移しており、高水準の生産。薄板類は、自動車向けや輸出向けを中心に持ち直している。棒鋼類は、自動車向けは持ち直しつつあるものの、建設向けが低迷しているため全体では低水準の生産。形鋼類も、建設需要が低迷しているため、低水準の生産。

 耐火物 主要顧客である鉄鋼メーカーの生産が回復しているため、県内耐火物メーカーは、生産を持ち直している。

 電気機械 電子部品は、在庫復元効果の一巡や中国の旧正月向け需要の減少などを背景に、生産の持ち直しが一服している。スイッチは、受注競争が激化していることなどから、生産が伸び悩んでいる。また、デジタルビデオカメラは、欧州や北米など海外需要の低迷が続いているため、生産が減少傾向となっている。

 繊維 綿織物、合繊織物、ジーンズは安価輸入品との競合などで生産量は減少している。作業服は、末端需要の低迷などを背景に、全体としては低水準の生産が続いている。学生服は、少子化の影響で市場は長期的には縮小傾向にあるものの、足元の需要は安定しており生産水準は横ばいとなっている。

 工作機械 NC旋盤、MCは、スポット的に受注獲得の動きも一部に見られるが、主力の自動車関連、一般機械関連の新規受注は引き続き低迷していることから、極めて低水準の生産が続いている。

 農機具 コンバインは、適正在庫を維持しているほか、末端需要に変動がないため底堅く推移している。携帯用刈払機は、海外需要が低迷しているほか、円高の影響もあって、全体の生産は弱含んでいる。

 小売商況 百貨店売上高は、衣料品や身の回り品が落ち込んだため、前年を下回った。家電販売は、エコポイント対象商品を中心に持ち直しの動きが見られる。スーパー売上高は、食料品や衣料品の販売低迷を背景に前年を下回った。乗用車販売は、自動車減税対象車の販売が好調だったため、8カ月連続で前年を上回った。

 レジャー・サービス 旅行取扱高は、国内旅行、海外旅行ともに低調で前年を下回った。主要観光地への入り込みは、前年を上回った。

金融動向

 銀行券 払超額は235億円(前年払超209億円)

 実質預金 平残前年比は1.4%増(前月1.8%増)

 貸出金 平残前年比は1.4%減(前月1.1%減)

本誌:2010年4.12号 20ページ

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