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ゆうちょ“銀行”

 偶数月の15日は全国の年金生活者にとって2カ月ぶりに年金が振り込まれるうれしい日です。銀行や郵便局の窓口には朝からお年寄りの長蛇の列ができています。

 私も一昨年から共済年金を郵貯口座で受け取っていて、2月の支給日に郵便局に出掛けました。ふと目に止まったポスターには“公的年金受給者向けに金利を0.1%優遇”と書かれていたので、わずかな優遇でもないよりはましと思って定期貯金の申し込みをしました。

 そしてトラブル発生。「年金をこの通帳で受け取っていることが確認できないので年金証書を見せてください」と言う。「えっ?2カ月ごとに送金されていることは“コウリツ ネンキン”という印字を見れば明らかじゃないですか」と応えても「証書を持ってこい」の一点張り。

 民間の金融機関なら、この種の金利・手数料優遇サービスをするのにいちいちお客に「この“ネンキン”が公的年金であることを証明しろ」などとは言いません。念のため某3メガバンクに尋ねたら、通帳印字で十分とのことでした。

 いったい、ゆうちょ銀行は何のためにこんな高飛車な態度で金利優遇キャンペーンをやっているのでしょう。本気で年金口座や定期貯金を獲得しようという気があるのでしょうか?

 実際、いくら多額の貯金を受け入れても運用先も運用のノウハウもないゆうちょ銀行は国債を買って利ざやをかせぐぐらいしか能がありません。民営化したと言っても国の保護のもと、官業時代の感覚そのままの緊張感のない経営をしているゆうちょ“銀行”は今まさにその存在理由が問われていると思います。

 すったもんだのあげく、0.1%優遇の年金定期は成立したのですが税引き利息はたった400円。この間窓口一つが1時間ストップし、私も含め10人以上のお年寄りが被った時間的損失ははかり知れません。

本誌:2010年3.1号 14ページ

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