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データ岡山県下10月度主要量販店の販売実績

節約志向が影落とし食品が苦戦 衣料関連では服飾品中心に動き

 [概況]家庭の節約志向が、これまで比較的堅調だった食品に影を落としだした。前年に比べ土曜日が1日多く曜日回りには恵まれた月だったが、量販店では食品がほぼ前年割れ。特に総菜の落ち込みが顕著になっている。

 一方、百貨店の物産イベントは集客力を発揮。日常節約を強いられる反動から県外の特産品に「ちょっとしたぜいたく」を求める動きもあり、日常の食生活との2極化が進む。不況ムードが強まった昨秋以降、節約の対象となっている衣料・服飾品では、一部店舗・商材で復調の兆しが見られている。店舗別の売上実績は次の通り(%は原則前年対比)。

天満屋岡山、イベント好調

 百貨店 天満屋岡山店(岡山市)は水面下。婦人のキャリア、ヤングが苦戦し衣料はいまひとつ。その中で、婦人のカジュアル、高級品は比較的良かった。下旬に全店合同で実施した大型セールは2ケタ増。身の回り品では、バッグや革小物などは2ケタ増。動きの良いブーツを中心に婦人靴が3%増。紳士靴も同様の伸びだった。雑貨も前年をクリア。国産、輸入品とも実績を伸ばした時計と、美術品の伸びが目立った。

 初開催の「尾張名古屋と東海4県味と技」は予算を2%上回るなどイベントは総じて好調だった。催事効果で漆器は70%増。食品は和・洋菓子中心に伸び前年を上回った。11月は96%の予算。11日から歳暮売り場を開設した。

 岡山高島屋(岡山市)は、北海道物産展の会期をほぼ半分にしたほか、前年のルイ・ヴィトン改装オープンの反動もあり前年割れ。衣料は苦戦したが、紳士、婦人ともに落ち幅が緩やかになった。11月の目標は90.5%。1日から歳暮売り場を立ち上げた。

 天満屋倉敷店(倉敷市)は水面下。前半は秋物が動かず苦戦。後半大型セールを開催し巻き返したがカバーしきれず。衣料はミセスカジュアルとヤングが低調だったが、高級品に動きが見られた。オープンから1年が経過し平日の集客に苦戦しており、平日午後6時から、ドリンクなどを買い物客に振る舞うサービスを実施している。

 弁当の品揃えなどを強化し、北海道物産展は37%増。地下食品売り場も前年をクリア。10月から朝市を開催し生鮮品が良かった。11月は100%を目指す。5日から歳暮コーナーを立ち上げ、出足の4日間は2ケタ増。

 天満屋津山店(津山市)は水面下。衣料ではヤングが苦戦。家庭用品が2ケタ増のほか、婦人靴、食品が前年を上回った。11月の目標は99%。

食品が軒並みダウン

 量販店 天満屋ストア(岡山市)は水面下。食品が大きく割り込んだ。1人当たりの購入点数は変わらないが客単価がダウンし苦戦。青果は相場安で低調、特に葉物、菌茸類が振るわず。精肉、鮮魚ともに比較的高額な商品がいまひとつ。

 衣料も低調。全般的に苦戦した中で、婦人でスカートなどのボトム、紳士カジュアルは堅調に推移した。パジャマは5%増。住居関連は比較的健闘した。寝具は一部店舗で売り場を閉鎖したため割り込んだが、既存ベースでは前年をクリア。マスク、除菌剤などインフルエンザ対策関連品が良かった。個店では、23日に改装したレインボーロード店が20%増。倉敷中島店が3%増。家電、寝具が好調な高梁店が2%増で続く。11月は99%を目指す。

 イトーヨーカ堂岡山店(岡山市)は低調。食品は若干切った。鮮魚、精肉が苦戦。青果はレタス、キャベツは動いた半面、カット野菜がいまひとつ。一般食品はほぼ前年並み。プライベートブランド(PB)が20%増だったほか、調味料が5%増。

 衣料は大苦戦。周年イベントが振るわず紳士、婦人ともに低調。子ども服はジーンズの売れ行きが良く比較的健闘した。住居関連も前年割れ。寝具が苦戦した一方、化粧品は2ケタの伸び。11月は、ジャイアンツ日本一セール効果で2ケタ増を目指す。18日に歳暮売り場を開設。

 イズミヤ津高店(岡山市)は水面下。上旬は堅調だったものの、タイガース応援感謝セールが無く下旬に失速した。食品は前年割れ。青果は相場安で苦戦。精肉、鮮魚もいまひとつ。加工食品はPBが20%増と好調。家庭で調理する傾向が強まり、食パンや練り製品など日配品が好調な半面、総菜は苦戦。23日立ち上げの歳暮売り場は出足好調。

 衣料は比較的堅調。ビジネスなど重衣料は苦戦したが、肌着はまずまず。靴やバッグなどのセールが好調で服飾関連は2ケタ増。住居関連も前年割れ。インテリア用品が苦戦の要因となった。11月は96%の予算。

 ゆめタウン倉敷店(倉敷市)は前年をクリア。リニューアル効果が続く。食品は全般的に伸びた。衣料は秋物が振るわず。靴やバッグなどを含めた服飾関連は約50%増。住居関連は2ケタ伸長。鍋、フライパン、調理家電など家庭用品がけん引役となった。11月は2ケタ増を目指す。

一番街11%増にも不満

 専門店 岡山一番街(岡山市)は11%増。昨年は大幅改装工事で13店が1カ月間休業した反動によるもの。既存店ベースでは水面下で、運営会社は満足していない。全体では衣料が30%近い伸びだったほか、身の回り品が2ケタ増。前年の改装工事と無縁だった飲食は前年を割り込んだ。11月は前年確保を目指す。

 さんすて岡山(岡山市)は北館、南館ともに水面下。南館は列車の利用客減の影響で、食品スーパー、ベーカリーなど軒並み前年を下回った。衣料は2ケタ減。北館は衣料が低調。書籍がイベント開催で比較的健闘している。11月の目標は両館ともに前年並み。

 ルブラン(倉敷市)は水面下。低迷していた衣料に復調の兆し。100円ショップを導入し文化雑貨は前年を上回った。11月は100%を目指す。

本誌:2009年11.23号 20ページ

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