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結核騒ぎ

 人気お笑いコンビ、ハリセンボンの箕輪はるかが結核を発病していたことが分かり、テレビ局は各局こぞって結核特集をやっています。

 微熱と咳が続くような場合は病院へ行けとあおる一方で、結核は完治する病気だからパニックになるな、と結核のケの字も知らない若いアナウンサーがしたり顔で解説しているのを見るとうんざりです。

 しかし、今回のお笑いタレントと結核の組み合わせは意表をつくものでした。昔から結核とか肺病、サナトリウムなどという言葉には文学的な響きがあって、竹久夢二が描くような薄幸の美女が力無くコホコホ咳をしてはハンカチに赤い斑点をひとつふたつ付ける…というイメージがありました。

 シカルニ、今回の芸能タレントの結核騒動、まかり間違っても病気などなりそうもないキャラの1人が感染・発病したということであっただけに驚きました。トハイエ、箕輪はるかの芸風を改めてよく見ると、彼女のたわいないお笑いにはどこか悲劇的なものと表裏一体になっているような不思議な気配があって、何とはなしに気になっていました。アルイハ、結核による微熱があの味を出していたのかもしれません。

 今は針のムシロのハリセンボンも結核予防の啓もうには計り知れない貢献をしたのだし、結果的には焼け太りで終わるよう今回のハードタイムを切り抜けて欲しいと思います。

本誌:2009年GW特別号 14ページ

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