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[健康] ヨモギの効用

Q.我が家の庭にヨモギがたくさん生えてきました。健康にとても良いと聞き、採集したのですが、どのように活用すればよいでしょうか。

けだるさや憂鬱感の改善効果も

A.「ヨモギ」はキク科の野草で、春になると野原一面に生えてきますね。「ヨモギ」は「艾葉(がいよう)」という名で漢方でも用いられています。「艾」とは中国で「治す」あるいは「無くする」という意味があり、病気を治す・無くす草ということで、別名「医草」とも呼ばれています。また、北海道のアイヌ人は「ヨモギ」を聖なる草として敬い、ヨーロッパでも薬草として使われてきました。「ヨモギ」にはクロロフィル、タンニン、苦み成分のコリン、香り成分のシネオール、ビタミンA・B・C・D等が豊富に含まれ、漢方では、滋養強壮、止血、老化防止、動脈硬化、利胆などに活用されています。

【「ヨモギ」の活用法】

○葉20gを500ccの水で、半量になるまで煮詰めて1日3回に分けて服用する。
 効能:胃腸病・生理痛・不正出血・肝炎・動脈硬化・老化予防
○葉をすりつぶし、水を加えて布で濃し、患部に塗る。
 効能:イボ・湿疹・水虫
○新鮮な葉を入浴剤として、浴槽に入れる。
 効能:腰痛・肩こり・冷え性・痔・皮膚炎・美容

「ヨモギ」を練り込んだヨモギ餅も、「餅米」と「ヨモギ」の相乗効果により、胃腸の働きを整えるとともに、身体にたまった余分な水分(湿邪)を排出し、気の働きを高め、その流れを改善します。「ヨモギ」の苦みは、冬の間に働きが鈍っていた胃腸や血液の流れを改善し、心臓の働きも促進させます。冬から春に移り変わる季節に起きがちな、けだるさや憂鬱感の改善効果もあり、この時期に「ヨモギ」を食するのは先人からの知恵といえるでしょう。

 またお灸に使う「もぐさ」は、「ヨモギ」の葉をほぐして綿状にしたものであり、その燃焼による温熱効果とともに、「ヨモギ」の成分が皮膚から浸透する効果が重なることにより、より身体に対して優れた効果を発揮するといわれています。「ヨモギ蒸し」と称する、椅子の座面の下で「ヨモギ」を蒸してその蒸気を全身に浴びるという健康法も、
同様の効果を狙ったものでしょう。

(株)オーパス代表取締役
東洋セラピストカレッジ学院長
本間裕康氏
岡山市北区本町10-22
TEL086-231-9213

本誌:2009年4.6号 26ページ

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