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岡山空港に瓦せんべいを

 昭和39年に同じ中学校を卒業した我々「16期組」はことのほか仲がよく、いろいろ理由を見つけてはしょっちゅう会っています。今年はみんな還暦を迎えるのでひとつ“卒業旅行”なるものを敢行しようということになりました。行き先はアドリア海に面する風光明媚なクロアチア。

 彼の地で大使として頑張っている男の慰問を兼ねての旅、一回りしか違わない恩師夫妻も含め総勢17名からなる大旅行団ができました。

 味噌、醤油が不足しているらしい現地事情を考えて参加者全員がそんなものを持って出掛けたところも戦後の修学旅行そのままです。

 さて、旅に参加できなかった私もおみやげには頭をひねりました。吉備団子や大手饅頭などはきっと岡山から行く人はみんな持っていくに違いなく面白みに欠けます。
  
 そこで思いついたのがお隣、高松の瓦せんべい。それも特大のもの。歯の折れそうな堅いお菓子がヨーロッパにもあるのかどうか知りませんが、とにかく珍奇な土産には違いありません。賞味期限が3カ月と長いのもお土産にぴったり。

 ところが高松名物のこのせんべい、岡山では入手が困難です。あちこち電話した結果、岡山駅のサンステで売っていることが分かりましたが、肝心の岡山空港には置いていません。

 改めて空港の土産物ショップの商品構成を見てみると、見事なまでに岡山県産品に特化しています。県外の名物といえばわずかに広島の「もみじ饅頭」があるのみ。

 近接する岡山、広島、高松の3空港は行き先や時間帯の構成から相互補完の関係にあります。私も以前沖縄に行ったとき、座席の関係で行きは高松便、帰りは岡山便に乗りました。

 このように三位一体として使われている空港のショップが県産品にこだわるあまり、他県のものはほとんど置いていないというのは考えもの。岡山空港に瓦せんべいを、高松空港には吉備団子をぜひ置いてください。

本誌:2008年5.26号 16ページ

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