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プリンス パークタワー

 昔からホテルのバスルームに対してずっと違和感を持ち続けてきました。中でも、なぜ便器がバスタブのすぐ横にあるのかという謎。おそらく日本人ならだれもが抱く違和感だと思います。

 日本では古来、便所のことを“ご不浄”と称したぐらい不潔なイメージでとらえてきました。それがよりによって“湯浴み”すべき清々しい場所に置かれているとは!

 イメージの問題に加え、風呂とトイレが一緒では、1人が長風呂している時に他の人がもよおしてきてもどうしようもありません。

 外国のホテルならともかく、日本のホテルはなぜ日本人に使い易い工夫をしないのかと、いつも不満に感じていたところ、今年になってやっと理想のホテルに出会いました。

 昨年、東京タワーの横にできたザ・プリンスパークタワー東京。このホテルの水回りは本当に快適です。まず、トイレが独立しています。そしてバスルームには泡が吹き出す大きなバスタブがあり、独立したシャワーブースからは部屋によっては東京タワーが見えるとか(見られる危険もあり?)。

 余談ながら、外国に多いシャワーヘッドが壁に固定してあるお風呂ではいったいどうやってバスタブの掃除をするのでしょう?

 ツインルームに友人などと泊まる際、垢がバスタブに付着しても洗い流せないので困惑します。しかし、この問題もこのホテルでは簡単に解消。掃除専用のシャワーがバスタブに付いていました。

 昨今のはやり言葉「おもてなしの心」とは精神論ではなく、まず値段に見合った快適な設備を整えることではないか。証券取引法違反で晩節を汚した堤義明氏ですが、理想のホテルをつくろうとした氏の思いは十分伝わってきます。

本誌:2007年10.15号 14ページ

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