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中華航空機炎上

 今回の中華航空機の事故では、改めて問題のある航空会社の飛行機に乗ることの怖さを見せ付けられました。

 人的被害が無かったので、ちょっと醒めた気分で各紙の一面に掲載された炎上する中華航空機の写真を仔細に見てみました。と言うのも、あのような非常事態に遭遇して、乗客は機内持ち込みの手荷物をどうしたのか疑問が沸いたからです。

 恐らく航空会社の避難マニュアルでは、脱出の際には一切の手荷物は持たずに逃げるように、ということになっているはず。

 しかし、新聞報道の写真をじっくり見ると、皆さん、炎上する飛行機からシューターで脱出するのに、手荷物はしっかり抱えていました。

 中には、キャリーバッグにショルダーバッグ、おまけに免税品が詰まっているだろう紙袋まで、機内に持ち込んだ手荷物は一つ残らず抱えて逃げているおじさんもいました。
 
こういう所に国民性が出ている、などと発言したら差し障りがあるかもしれませんが、さすがは台湾の皆様!と思いました。

 昔、パリから大韓航空機でソウル経由で帰国したことがあります。金浦空港着陸の最終アナウンスがあって着陸までの緊張の一瞬、大韓航空機内では信じられない光景が展開しました。

 みんな我先に頭上の荷物入れから荷物を取り出し、ざわざわと通路に立って着陸の瞬間を待っているのです。客室乗務員も知らん顔。

 どんな状況でも、しっかり自分の財産を守り、他人より一歩でも先んじて行動する我がアジアの同胞に乾杯。飛行機の安全マニュアルなど「くそ食らえ」です。

本誌:2007年9.3号 14ページ

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