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[決算] 財務分析指標で自社の決算書を評価

Q:決算書をもとに、経営改善に役立つような財務分析指標の見方・活用法を教えて下さい。

A:財務分析指標を活用しましょう!

1.決算書の見方3つのポイント

(1)収益性(儲かっているか)の検討

他社よりも投資額又は売上高に対する利益率(総資本経常利益率・売上高経常利益率等)が高いかをチェックし、1)商品の付加価値を高める、2)営業力を強化する、3)コスト管理の徹底等の対策を立てます。

(2)安全性(潰れないか)の検討

他社よりも流動比率・自己資本比率が高いか、損益分岐点比率が低いかをチェックし、1)損益分岐点比率引下げ策、2)労働分配率の管理、3)回収・支払サイトの改善、4)遊休資産の処分等の対策を立てます。

(3)生産性(人員と人件費が適正か)その他の検討

生産性(付加価値額/人・労働分配率等)が良いか、債務償還能力(債務償還年数等)・損益分岐点比率に問題無いかをチェックし対策を立てます。
2.主な財務分析指標の業種別適正値は以下。
財務分析指標と算式      製造業  小売業
(1)収益性(平成19年度TKC黒字企業平均値より)
1)総資本経常利益率       3.2%   3.8%
2)売上高経常利益率       4.4%   2.0%
3)総資本回転率(年商/総資本)  1.1回転 1.9回転   
4)売上債権回転期間(対月商)  2.6ヶ月 0.8ヶ月
5)仕入債務回転期間(対月商)  2.7ヶ月 1.3ヶ月
6)棚卸回転期間(対月商)    1.0ヶ月 0.9ヶ月
(2)安全性
1)流動比率(流動資産/流動負債) 157%  148%
2)固定比率(固定資産/自己資本) 131%  153%
3)自己資本比率(自己資本/総資産) 34%  32%
(3)生産性他
1)加工高比率(加工高/売上高)   45%  31%
2)労働分配率(人件費/加工高)   54%  52%
3)債務償還年数          4.9年 8.0年
(有利子負債/営業利益+減価償却費)
4)損益分岐点比率  90%  93%
(損益分岐点売上高/実際の売上高)
3.業種別適正値と自社の指標値を比較して、課題を絞り込み、経営改善に役立てましょう。

税理士法人石井会計代表
石井 栄一氏
岡山市新保1107-2
TEL086-201-1211

本誌:2007年夏季特別号 43ページ

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