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インタビュー・対談「岡山掃除に学ぶ会」世話役  高橋啓一氏

トイレ掃除で人間形成  学校も企業も変わった

みんなが嫌うトイレ掃除に取り組むことによって人間形成をしようという運動が岡山県内でも広がっている。「岡山掃除に学ぶ会」がそれだ。(株)イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏の掃除哲学に共鳴し、全国各地にできた組織の1つ。同会の世話役の1人で回転寿司「すし遊館」を経営する(株)やまと社長、高橋啓一氏に活動内容や理念を聞いた。
(聞き手:編集長 猪木正実)


 「2年前から参加」

 岡山掃除に学ぶ会は、平成13年3月に始まりました。当初、世話役の登録者は20人でしたが、現在30人くらいに増えています。私が(株)イエローハット創業者で、各地の掃除に学ぶ会の本部である「日本を美しくする会」相談役の鍵山秀三郎氏とお会いしたのが14年前。その後、私1人で社内の掃除をしていましたら、店長も参加するようになり、全店で本格的に取り組みだしたのは2年前です。それまでは社員が店内の掃除をしていないのに私自身学ぶ会への参加はどうかと思い控えていたのですが、それを機に世話役の1人として参加するようにしたのです。

 「学校に出向いて掃除」

 月1回の例会に加え、臨時の会があり年間20回弱開催、小中学校や高校に出向きトイレ掃除をしています。会場探しは世話役らが学校に行ってお願いしますが、学校側も日曜日ではあるし中々了承していただけないこともありました。当日は午前6時半にお世話役のリーダー、サブリーダーが集合、道具を準備します。8時半から始め、天井から壁、便器を磨きます。床も靴下で歩いても大丈夫なように磨き上げます。

 「目的は心磨き」

 掃除を通して“心を磨く”会なのです。身の回りのものを磨いて美しくする。そうすると、美しくなったものを見て心も磨かれます。特に、1番汚いと思われているトイレを素手できれいにする。人が嫌がることを喜んですることによって、謙虚な人になれるのです。そして、色々なことに気付く人になれます。感動の心や感謝の心が持てます。そうした人間形成につながると思います。そして、あくまで強制ではなく自主的に運営しています。

 「高いリピーター率」

 参加した子供たちは半分以上がまた参加したいと言います。広島県では、荒れていた学校がみるみる変わってきたと言います。トイレ掃除を経験するとまず汚さなくなります。また、公園のトイレ掃除をしている姿を見て感動し、暴走族が更生し、掃除に学ぶ会で頑張っている例もあります。

 「6S運動推進」

 ある経営者が6S(整理、整頓、清掃、清潔、躾、作法)運動で22の会社を黒字にしたという話を聞き、当社でも2年前から掃除を含めた6S運動に取り組んでいます。店頭アンケートで毎日7、8通の回答があり、そのうち2、3通はクレームでした。特に接客面での不満ですね。それが6Sとホスピタリティ(おもてなし)の運動を始めてから、クレームがめっきり減り、逆に「サービスが良くなった」と褒められるようになったのです。

 たかはし・けいいち

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