WEB VISION OKAYAMA

インタビュー・対談(株)ヒノキ社長 近藤隆裕氏

ネット通販以外の販路模索 上場への先行投資は一段落

  • 株式上場を見据える近藤社長

 ペット用品販売の(株)ヒノキ(岡山市駅元町15-1)がこのほど、独創的で市場性の高い新規事業に取り組む企業を表彰する「中国地域ニュービジネス大賞」に選ばれた。県内企業の大賞受賞は明大(株)(倉敷市)以来2年ぶり。2年後の株式上場を見据え、ペット関連業者を相次いで買収し事業拡大に意欲的な近藤社長に、現在の経営状況と今後の展望などについて聞いた。

大賞受賞の心境は。

 卸の営業倉庫から直接、消費者の自宅まで届ける当社独自のサービス「家まで届けますよ!物流」が評価されたのは非常に名誉。昨年もノミネートされたが選外だった。事業の方向性を変えず、売り上げを倍に伸ばしたことが、今回の受賞につながったのでは。

売上高は今後も伸びるか。

 当社の主力販路は「楽天市場」で、FC展開との両輪でインターネット通販を強化してきたが、認知度不足は否めない。はがきやファクスなどアナログ的なニーズも根強く、当社はカタログ通販会社を買収し、受注の多様化に応える。小売業とタイアップし、フリーペーパー方式で事業展開すれば配布先も広まる。我々の商売は客単価が急激に増えないので、客数を増やす対策の充実が求められる。

トリマー養成学校の子会社化は。

 ペットに関する情報発信内容の充実だ。パソコンの普及で、世代を問わず分からないことがあれば何でもインターネットで調べる習慣が身に着いており、ケアの仕方や専門知識など消費者の役に立つ情報をホームページやカタログで紹介していきたい。上場を控えており、先行投資はこれで一段落だ。

上場への課題は。

 来期(08・9期)中の黒字転換だ。物流施設(大阪府八尾市)の先行投資と固定費増加で収益的に苦しい状況が続いているが、売り上げが伸び、稼働率が上昇すれば黒字になる。毎月の売上高が採算分岐点に近づいており、特に心配はない。ペットを飼う家庭は年々増加しており、もはやブームではなく文化だ。ペット用品も伸びる余地があり、将来的には「家まで届けますよ!物流」が市場全体の15%(750億円)を占めるよう、積極的な販路拡大に努めたい。

PAGETOP