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連載記事

不思議な店名

 岡山には不思議な名前の店が多いなあと頭をひねることがよくあります。

 岡山市万倍にある「ケベック饅頭」。これは一体何?。そもそも“ケベック”と“饅頭”が頭の中で合体しません。カナダのケベックからやってきた饅頭というのも何か変。我慢できなくなって店の人に尋ねたら、ドイツの焼き菓子でした。正体が分かってしまうと何だか夢破れた感じで残念。

 花尻の「カフェ・ド・ブレル」はいつも若い女性でいっぱい。店名にある「ブレル」は、私の想像通りシャンソン歌手のジャック・ブレル(1929-1978)からとったもので、オーナーの趣味の良さがうかがえます。

 大学に入ってフランス語を習い始めたころ、「ヌ・ム・キトゥ・パ」(行かないで)と哀愁漂う声で歌うブレルに酔いしれたものです。

 国道2号線バイパス沿いにあるホテル「Rabian rose」。この綴りはいただけません。「バラ色の人生」の正しい綴りは“La vie en rose”です。LがRに、vがbになっているのは日本人には識別しにくい音なので仕方ないかもしれませんが、こうも見事に間違えていると外人客は素通り、と余計な心配をしてしまいます。

 倉敷のパチンコ店「Manmos」。もし古代の象、マンモスのつもりなら“Mammoth”ですね。

 いろいろ不思議な名前の店が多い中で、真骨頂は北長瀬にあるレストランウェディング「セフィロト」でしょう。セフィーロートとはユダヤ神秘主義の精髄で宇宙のエネルギーが発出する源のイメージ。

 こんなすごいものを結婚式場の名前にしてしまった店のオーナーには脱帽です。

本誌:2006年10.30号 14ページ

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