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100回記念「ニワトリ5羽、ネコ2匹、介護5年」

 本誌に“スローライフ”の掲載を始めて今回で100回目です。毎度毎度、ヤッチモネェことばかりよく書き連ねてきたものだと我ながら感心、時には書くべき材料が見当たらず、締め切り直前まで呻吟することもしばしばです。

 そんなネタ枯れの時、どう乗り切るか?私は次のようなことをしています。1つは、過去をさかのぼってみること。歴史時代だけでは足りない時は先史時代、恐竜時代までネタ探しにタイムスリップすることがあります。

 と言っても実際のぞくのは博物館、美術館、図書館とインターネット。どれだけ昔に戻っても大してお金はかかりません。

 もう1つは地理的に動いてみること。介護生活をしていると、わずか2泊の小旅行でも、親を見捨てる罪悪感のようなものにさいなまれ動きにくい、そして気分転換ができないことが介護者の精神の健康を蝕むという悪循環に。

 ところが本欄執筆を担当して以来、沖縄に行くのも初夏の北海道に行くのも、これすべて“取材”という大義名分が成り立ち、罪悪感から免れているのです。

 鉄道よりはるかに柔軟な割引運賃を提供している航空機は強力な味方で、レンタカーとビジネスホテルを組み合わせれば2泊3日の旅でも相当広範囲に動けます。

 両親の介護も丸5年が過ぎ、私自身くたびれてきたのも事実です。しかし、介護の成果もあって両親とも何とか自宅で90歳を迎えられそうなところまできました。

 715回連載の赤枝郁郎先生を遙かな師と仰ぎつつ、今しばらくは5羽のニワトリ、2匹の猫、そして両親と共に岡山の地から世界を見ていきたいと思います。 
 


[私のプロフィール]

 名前 : 岡 康次郎
 学校 : 妹尾小学校、岡大附属中学校、操山高校、早稲田大学(心        理学)、大阪市立大学(フランス文学)
 職歴 : 大阪府立大学図書館司書(2001年3月退職)
 よく出没する場所
    : 妹尾、山田、庭瀬、早島など旧都窪郡地域

本誌:2006年7.10号 15ページ

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