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カブトガニ

 笠岡市にあるカブトガニ博物館を訪ねてみました。まったく不思議な生き物です。2億年という気の遠くなるような大昔からほとんど姿を変えていないといいます。

 博物館の水槽の中で活発に足を動かして泳いでいるカブトガ二。哺乳類が誕生するはるか昔の恐竜時代から笠岡の海で暮らしてきたのかと思うと尊敬の念をいだきます。

 近年カブトガニにはすばらしい可能性があることが分かりました。大腸菌やサルモネラ菌が出す毒素の検出にカブトガニの血液が利用され、その精度たるや100億分の1グラム以下の毒素に反応するとか!

 こんなに貴重な生物が21世紀に絶滅などという事態は絶対避けなければならず、そのためには埋め立て地に人工の浜辺を作ってでも保護しないと間に合わないのではないかという気がしました。

 話変わって、田植えが終わった水田にカブトガニそっくりのカブトエビが元気に泳ぎ回っています。子供のころは田んぼにカブトガニの子供がいると思ったものです。ちょっと調べてみるとカブトエビはミジンコの仲間、カブトガニの親戚ではありませんでした。

 しかしカブトエビも1億年以上昔からいたようで、これも研究すればどんなすばらしい生体機能物質が隠されているか分かりません。

 今年はベランダで漬け物樽に稲を10株ほど植えましたが、”田の草取り”用にカブトエビを入れてみようと思います。こちらは絶滅の危惧はまったくありませんので。

本誌:2006年6.26号 14ページ

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