WEB VISION OKAYAMA

連載記事

ウーロン茶

 暮れに「台北4日間」というパッケージ旅行に参加しました。総費用3万円ちょっと。航空機運賃とホテル代込みでよくもまあこんな値段設定ができるものだと感心します。

 「市内観光とショッピング」ではなく、「ショッピングと市内観光」にその秘密が隠されているようです。連れていかれた店で印象に残ったのは大山茶芸教室という中国茶の専門店。

 台湾に3人しかいないという「お茶博士」の大先生が鮮やかな手つきで実演してくれます。76歳の先生の日本語は完璧です。

 「ウーロン茶とは、茶葉を35%発酵させたもので、45%発酵させると鉄観音茶に、100%発酵で紅茶、100%以上発酵させると滅茶苦茶」。大先生は同じジョークを何千回となく日本人観光客に繰り返してきたのでしょう。

 説明のあとはテレビショッピングよろしく「10個買ってくれたら2個おまけ。これは10名様限定!」という感じで、私も「たまには人の言いなりになるのも悪くないな」という気になって山のようにウーロン茶を買い込みました。押し売りも芸の域に達していて感じは悪くはなかったのです。

 翌日、ホテル近くにあった中国茶専門店に立ち寄り、阿里山ウーロンというお茶を買いました。このお茶はほんとうにおいしく出涸らしの葉っぱまで肉厚で甘い味が残っています(大先生のお茶は一箱にしておけばよかった)。

 台北では若い人も愛想がよく、日本語をよくしゃべってくれます。今の日本にとって一番大切にしなければならない隣国が台湾だという確信を持った旅でした。

本誌:2006年1.16号 42ページ

PAGETOP