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動物の恩返し

 動物が恩返しする話は洋の東西を問わず古くから語り継がれています。今日は私の体験談をご披露しましょう。

 昔、勤めていた大阪の大学の池に鳩が泳いでいました。何か変だなと思って近寄ると、足にテグスがからまり飛べなくなっていたのです。テグスを切ってやると鳩はどこかへ飛んでいきました。

 その日の夕方、大阪では普通のことですが、路駐しようとしたら横に止まったタクシーの運転手が「今日は取り締まりやっとるで」と警告してくれました。

 いつもならあまり人の言うことを聞かない私も、鳩1羽助けて何だか素直な気持ちになり、忠告を受け入れ有料駐車場へ。買い物を済ませて路駐しようとした場所に戻ったら、後から来た車がレッカー移動されている最中でした。かわいい小鳩は、むくつけき運転手に姿を変えて恩返ししてくれたのです。速攻恩返し。

 亀を助けた時は、紛失していた岡山・新大阪間の新幹線定期券入り財布が広島駅で発見されました。でも、無くしてから10日も過ぎていました。教訓:亀の恩返しはのろい!

 そして、最近では散歩中にスズメの子を助けたのに続いて、先週は捨てられた子猫を保護、親の家で飼うことにしました。家の中がパッと明るくなり、子猫は父の膝ですやすや。そして思いがけず長年の株の累損が子猫の出現と共に一掃され、久しぶりに所得税を払う身分になりました。

 鳩や亀の恩返しも嬉しかったのですが、哺乳類である猫の恩返しはビッグです。

本誌:2005年12.12号 12ページ

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