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連載記事

東北・沖縄旅行

 いったん廃止されていた日航の岡山・仙台便がこの秋、国体開催に併せて暫定的に運行。おりからの義経ブームに便乗して奥州平泉に行きました。

 毛越寺(もうつじ)、中尊寺と東北随一の名だたる観光地にもかかわらず、静けさの中、紅葉が美しく、かつての奥州藤原氏の財力と趣味のよさを余すところなく今日に伝えていました。

 しかしながら、両親の介護という制約があって、東北の旅情をゆっくり味わう間もなく、仙台から那覇まで1800キロの大移動。紀宮様と相前後して結婚した姪が沖縄で新婚生活を始めたので祝儀を届けに行ってやったのです。

 亜熱帯のなま暖かい空気を胸いっぱい吸ったら日頃のストレスや将来に対する不安などいっぺんに雲散霧消。

 姪の両親、つまり兄夫婦とは近くに住みながら親の介護を巡って断絶、結婚式にも行ってやれなかったのが気になっていたのです。銀行のATM備え付けの紙袋に入れただけの祝儀を渡してやったら袋の表を指でさすりながら「うれしい!、この厚さがたまらないわ」とまったく天真爛漫。兄夫婦に対する怒りも「どうでもいいや」という気になりました。

 那覇にも1泊したのみで帰りは高松行きの便を選択。着陸前、瀬戸内海に浮かぶ因島、瀬戸大橋が眼下に見え、これはまたけっこうな光景でした。狭くとも長い国土の日本、次はもっとのんびり回ってみたいと思います。

本誌:2005年12.5号 10ページ

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