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選挙雑感

 ひと昔前までの選挙速報は、投票が終了すると同時に候補者に「当確」マークが点灯し始めることを意味していました。ところが今回の速報では、投票終了の夜8時になると同時に、テレビは一斉に政党別獲得議席数の推定値を流しました。

 各社揃って自民党300以上という数字を打ったのには一瞬目を疑ったのですが、結果は自民党・公明党で三分の二以上の議席を取りました。

 自民党の勝因はいろいろあるでしょうが、やはり小泉さんという強いリーダーに国民が期待するものが大きかったと思います。とりわけ戦後の行政は全てが官僚主導で行われてきて、その弊害に対する国民の不満は頂点に達していました。

 一方、民主党の凋落はリーダーの存在感が薄く、老獪な官僚支配に切り込むことなどとうてい不可能なことを有権者は本能的に見抜いていたのが原因ではないかという気がします。

 全国的には自民党圧勝でしたが、岡山では民主党の善戦が異彩を放っていました。自民ドタバタ劇の2区では津村さん、4区はひ弱なイメージしかなかった柚木さんが勝利。解散前の4区は長年橋本龍太郎氏の地盤であったことを思うと驚きです。

 保守王国と言われる岡山も、中選挙区時代には自民党と社会党が仲良く議席を分け合っていたので、むしろその時代に戻ったのかもしれません。

 小泉ブームや際どい刺客作戦などに目をくらまされないで、国会議員に高い見識とモラルを要求する岡山県人の本領を発揮したような選挙であったと思います。

本誌:2005年9.21号 16ページ

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