WEB VISION OKAYAMA

連載記事

デイトレード

 中学生のころから証券会社に出入りし、大学4年ぐらいから実際に株の売買を始めて既に35年。昨今の金融自由化政策とITの発達の結果、証券業界を取り巻く環境は様変わりです。

 ちょっと前までは、株に関する情報は証券会社が独占、素人のお客は担当者のいいなりになって売り買いを繰り返すうちにじり貧になる一方、証券会社は手数料をがっぽり稼いでいました。

 ところがネット証券会社は売買のアドバイスを一切しない、電話での取引は基本的にしない、口座管理料は無料、そして何よりも売買手数料が安い、その結果今ではわずかな株価の変化でもうまくやれば利益をたたきだすことが可能になりました。

 これは介護をメインにした今の私のライフスタイルにぴったり。長年塩漬けしてきた株を整理し、値動きのある株に狙いを定めて朝8時45分にパソコンのスイッチをON。

 売りと買いがぶつかる現場である「板」が刻々と変化する様を追いつつ売り買いの判断をしていくのです。この「板」こそ、かつて証券会社が独占していた最も重要な情報。

 週、月、年単位で大きく上下する株価は1日のうちでも振幅があって、しかもその方向が目に見えるわけですから、利益が出ないはずがありません。

 とまあ、こんな調子で始めたデイトレード。まだ2週間ほどしかたっていませんが順調そのもの、まるでビデオゲームです。しかしながら30年間の累損、中古のロールスロイスが買えるぐらいの金額ですが、それをチマチマ取り返すのにこの先一体何年かかることやら。

 へたをしたら5年後ぐらいには「中古ではなく新車のロールスロイスが買えたのに」と泣き言を言っている自分に出会うかもしれません。

本誌:2005年6.11号 18ページ

PAGETOP