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投票率アップ大作戦

 参院選の前日、高齢の父を誘って期日前投票に出かけました。足腰も弱り体調にも波がある年寄りにはありがたい制度です。通常の投票所のように混雑していないし、車も支所の玄関脇まで寄せることができ、歩いた距離は10メートルほど。父はもう投票にはいけないものと諦めていたらしく、投票ができたことをことのほか喜んでいる様子でした。

 以前の不在者投票とは様変わりの新制度の人気は上々でトータルの投票率も大幅アップかと思いきや微増にとどまりました。政治に無関心な若者の投票率を高めるためには行政はなりふりかまわず取り組まなければならない時期にきているようです。投票は権利の行使だからモノで釣るようなことはする必要がない、というタテマエ論で若者を動かすことはできません。

 投票記念のティッシュ1枚配るだけでも違うのにと思っていたら、民間はやることが早い!全国各地の商店街が連携して「投票率アップ大作戦」に乗り出したというのです。投票済証をもって店にいくと、餃子1皿、飲み物1杯が無料になるなど、ささやかな特典が受けられるというものです。ちなみに岡山県は投票済証を発行していません。

 ところでそもそも投票率アップの意義はどこにあるのでしょうか。投票率によってはどの政党が有利になるとか不利になるなどの問題以前に、高い投票率は国民の代表である国会議員の権威を高めるという決定的な意味があります。議員の権威が低いと国政は老獪な官僚たちによって意のままに牛耳られてしまう、これがいちばん怖いのです。

本誌:2004年7.21号 16ページ

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