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[決算] キャッシュフロー計算書と会社診断

Q:複数の取引先のキャッシュフロ-計算書を入手しましたが、見方がよくわかりません。キャッシュフロ-計算書を使った会社診断のポイントを教えて下さい。

A:3つのCFの組合わせで危ない会社がわかる。

1.キャッシュフロ-計算書の見方

キャッシュフロ-計算書は、会社の活動を営業活動・投資活動・財務活動の3つに区分し、各々の区分でのキャッシュフロ-(以下CFとする)の増減を表示します。CF計算書の3区分のプラス・マイナスの組合せにより、会社全体の収支状況とその原因を判断します。

2.CF計算書から見る会社の経営状況5つのタイプ

CFの組合せにより、会社の経営状況を5つタイプに分類できます。取引先のCF計算書を、この5つのタイプに当てはめて判断すれば、おおむね会社の経営状況の診断ができます。

(タイプA)営業CFの範囲内で投資を行い、借入を返済する「健全保守経営」ですが、戦略投資の検討も必要です。

(タイプB)営業CFと同額の投資を行っており、借入返済額と新規借入額が同額で、CFの増減が無い「バランス経営」です。資金調達力の検討が必要です。

(タイプC)営業CF以上の投資を行っており、常に資金不足を新規借入に頼る「積極発展期待経営」です。成長力の持続と借入過多か否かの検討が必要です。

(タイプD)営業CFが過少で、資産圧縮により返済資金を捻出している「リストラ推進経営」です。リストラ効果が短期に現れるか否かの検討が必要です。

(タイプE)営業CFがマイナスで、資産売却や銀行借入により資金をつないでいる「倒産危機」会社です。銀行支援の継続見込みの検討が必要です。

石井公認会計士事務所所長
石井栄一氏
岡山市野田2-4-1シティーセンタービル1F
TEL086-805-1121

本誌:2003年9.11号 47ページ

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